―決戦前夜―
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台に寄せてきた。
「十代、どうしたんだ?」
「……童実野町と連絡が取れない。ダークネスの仕業かもしんねぇ」
「童実野町が……?」
童実野町と言えば、あの海馬コーポレーションの本社があるどころであり、恐らくはこのダークネス世界への侵攻計画にも深く関わっているだろう。そこと連絡がつかなくなった、となれば……何か、まずいことが起きていてもおかしくない。
「だから……行って確かめてくる。童実野町にな」
「そんな! 何かあったら一人じゃ危ないんじゃ……」
「ヨハンやジム、オブライエンも来てくれる。大丈夫だ。だから――」
明日香の警告に留学生たちの名前を出して突っぱねながら、十代は再びモーターボートのエンジンを再び大きく掛けた。そしてもう一度、こちらを向いて。
「――アカデミアのこと、頼むぜ」
「ああ。任せろ!」
十代の頼みに力強く頷いてみせると、モーターボートは童実野町に向けて高速でエンジンを轟かせていく。
――決戦前夜の出来事だった。
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