第二部 WONDERING DESTINY
CHAPTER#22
DARK BLUE MOONXIV〜Braze Blood〜
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みで打ち倒されそうになる。
「……」
「……」
しかし、そのような絶対的に絶望的な光景を目の当たりにしても、
両者の瞳に宿る気高き光は微塵も色褪せる事なく逆に輝きを増した。
喩えどのような存在が目の前に立ちはだかろうと、
幾多の苦難を共に乗り越えてきた自分達に、
“後退” の二文字はないとでも言うように。
そしてコレが、間違いなく今までで最大の激戦になるであろうというコトを、
視界に聳える魔狼を前にしながら承太郎とシャナはひしひしと感じていた。
時が奏でる、想いが響かせる、 『運命』 の鎮魂歌。
“前 奏 曲” は終わり、そしてここからが【最 終 曲】
遮るモノは存在せず、天も地もなにもかも、ただ刮目するのみ。
←To Be Continued……
『後書き』
ハイどうもこんにちは。
荒木先生の本を読み直していたらふと想うコトがあったので
ここに書き殴ってみようと思います。
まず、荒木先生曰くストーリー作品のキャラクター、
特に「主人公側」は、その思考や動機、行動規範が
読者に『共感』出来るモノでなければならず、
ソレは基本的に『正義』、通常の「倫理観」から
逸脱してはならないのだそうです。
無論「デスノート」や「軍鶏」のように悪を主人公にした
「ピカレスクロマン(悪漢作品)」というジャンルは有りますし、
鬼畜外道なキャラクターが跳梁跋扈するエロ・グロ作品というのも
ないわけではありません。
しかし大半の作品、特に優れた作品というモノは殆ど例外なく
主人公は心の中に『正義』を持っているものですし、
破天荒なキャラクターでも例えば弱者を甚振って愉しむような
真似はしないものです。
何故ならそこに読者の『共感』というモノが存在し、
通常の倫理観や道徳心から逸脱した下衆で下劣なキャラクターには
不快感や拒否反応を示すように人間(読者)は出来ているからです。
さて以上を踏まえて、まずはその『悪い例』から紹介していきましょう。
「異世界の紅世の徒と契約したフレイムヘイズ、
世界の存在のバランスを保つために行動し、
その使命に全霊を賭ける」
ハイ、もう既にこの時点で何言ってるか解りませんね。
読者の「共感」など一切考えず、自分の頭の中で浮かんだ「妄想」を
そのまま垂れ流した悪しき典型例が上記の「設定」です。
まず、現実にフレイムヘイズなんてものは存在しませんし、
世界のバランスとやらも同様です、
その無いものに使命感燃やして全霊を賭けると言われても、
読者には「ハァ?」「勝手にやってくれよ」という
馬鹿馬鹿しい虚無感しか生まれてき
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