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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第31話 「ふたりは小悪魔?」
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「大卒なんだからもう少し大人になってほしいんだがな。俺はあまりお前のそういう顔は好きじゃないし……納得できない部分もあるが、俺が悪かったよ」

 ショウさんは大きなため息を吐くとはやてちゃんに近づき、そっと手を彼女の頭の上に置いて軽めに何度か叩いた。
 だがはやてちゃんの表情に変化はない。そのためショウさんは優しく撫で始める。すると少しずつはやてちゃんの顔に明るさが差し始め笑顔に変わった。言い方は悪いかもしれないけどチョロくはないだろうか。
 でも……私ははやてちゃんにはチェスを使った特訓をしてもらっただけに頭の回転が良いのは知ってる。だからここに至るまでを計算でやってる可能性は十分にありえるんだよね。
 もしもそうなら……はやてちゃんこそ本当の小悪魔だと思う。アバターやスタイルとの出会いは運命って前に言ってた気がするけど、はやてちゃんのアバターはR・O・G。その背中には羽があるわけだけど……もしかして何か繋がりがあったりするのかな?

「しゃーないなぁ、今回は水に流すことにしよか。その代わり、すずかちゃんがショウくん家に行くとき一緒に行かせてもらうで」
「はぁ……好きにしろ。ただし、好き勝手動き回るなよ。俺ひとりで生活してるわけじゃないし、レーネさんの部屋にあるものを壊したら一大事だからな」
「あんなぁショウくん、わたしかて時と場所に合わせて行動は変えるで」
「だったら……いや、言ったところで無駄か。言って聞くようなら苦労なんてしてきてないし」
「こらこら、ため息ばっかり吐いてると幸せが逃げてまうで」
「あのな……誰が吐かせてると思ってるんだ?」
「そこは問題あらへん。ショウくんから出た幸せがわたしがもらっとるから結果的にプラマイゼロや」
「いや俺からすればマイナスだから」

 あはは……こうやってみてると私なんかよりもずっと仲良しに思えるんだけどな。やきもちを妬いたりする必要はないと思うんだけど。
 ただはたから見た場合、言っては悪いけど私の場合よりも兄妹に見える可能性はある。
 とはいえ、今の私に出来ることは見守ることだけだし……しばらくは今の立場に居ることにしようかな。今後のことはそのときになって考えればいいというか、考えるしかないだろうし。



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