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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第31話 「ふたりは小悪魔?」
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はっきりとは決まってないよ。ただ父さん達は最新技術……君もやってるブレイブデュエルの開発に携わった人間だからね。進むとしたらそういう方向になるかな。家にある本もそっち方面の物が多いし……興味あるって顔してるね。別に貸すのは構わないし、持って帰ったりするのが面倒ってことなら家に読みに来ても構わないよ」
「え、いいんですか?」
「まあ君なら好き勝手家の中を散策する、なんてことはないだろうからね」

 男の人の家に行くのは緊張するけど、本を読みに行くということであればそこまで緊張はしない気がする。確か聞いた話ではショウさんの従妹であるユウキさんも居るらしいし。
 ちなみに何でユウキさんのことを知っているかというと、彼女がホビーショップT&Hのイベントデュエルを手伝ったりしてくれている存在であり、また爆発的な速度で成長しているデュエリストとしてそれなりに有名だからだ。

「じゃあ……今度お邪魔してもいいんですか?」
「ああ。ひとりで来るのがあれだったなら……高町達と一緒でも構わないよ。ただし、うるさそうな奴だけは抜いてくれ」
「あはは……それをすると私があとで色々と言われちゃうんですけど」
「何かを得るためには何かを失うものさ」

 それはそうですけど、私からすればアリシアちゃんとかと一緒でもあまり困らないんですが。困るのはショウさんになるだけなので……まあお邪魔させてもらうことを考えると簡単に実行できることでもないんだけど。
 それにしても……急にはやてちゃんが静かになったような。一通りショウさんと会話して満足したみたいに見えたけど、いつものはやてちゃんなら会話に入ってきてるはずだよね。
 そう思ってはやてちゃんの方に視線を向けてみると、これまで見たことがないくらいムスッとしている彼女の姿が見えた。

「は、はやてちゃん……どうかしたの?」
「べ・つ・に……どうもしてへんよ。ただショウくんとすずかちゃんは仲良しさんやなって思っただけや。いつの間にか呼び方も月村からすずかに変わっとるし、あっさりとお家にお呼ばれされるんやから」
「おいおい、ふて腐れるなよ」
「ふて腐れてへんもん。ただ年相応に自分の気持ちを表しとるだけや」

 今までにはやてちゃんの色んな感情を見てきたけど、ここまで拗ねてるというかいじけてるのは初めてだ。いつもはなんだかんだで冗談だったりするのに、今回に限っては本気だということが分かる。
 はやてちゃんでもこういう顔するんだ……私とショウさんが仲良くしてるのを見て嫉妬したってことだよね。それだけはやてちゃんはショウさんに真っすぐなんだ。もしかすると普段の振る舞いも恥ずかしいのを隠すための演技だったりして……。

「イチャイチャするんやったら、よそでやってくれへん」

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