暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第31話 「ふたりは小悪魔?」
[4/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
を呟いたのを私は聞き逃さなかったけど、それを咎めるような真似はしないでおくとにした。多分私の勘だけど、そんなことをしなくてもはやてちゃんならショウさんの存在を嗅ぎつけそうだし。

「……ふぅ」
「ふふ、そんなに身構えなくても」
「顔を合わせる度に何かしらされる身にもなってくれ。あいつなら店先に現れた瞬間に満面の笑みを浮かべながら、飛びつくように抱き着いてきてもおかしくないんだから」
「確かに簡単に想像できる光景ではありますけど、それだけはやてちゃんがショウさんのことを好きってことじゃないですか」
「もう〜すずかちゃんは何言うとるんや。そないなこと言われたら恥ずかしいやないか」

 突如聞こえた声に振り返ってみると、そこには愛用しているタヌキさんパーカーのはやてちゃんが顔を赤らめながら悶えていた。
 えっと……結構気配とかには敏感な方だったりするんだけどな。はやてちゃん、いつの間に私達の背後に現れたんだろう。まあはやてちゃんならこういう現れた方をしても納得しちゃってる自分が居るけど。

「確かにわたしはショウくんのこと好きやし……あ、もちろんLikeやのうてLoveの方やで。そのへんの子と一緒にされるんは心外や。何たってショウくんとどういう風に付き合い始めて、そんで結婚して……子供は何人産もうとか、老後はどうやって過ごそうかまで考えとるんやから!」
「別に誰もお前と他人を比べたりしてないし、今のところお前の考えてるような未来は訪れないぞ。結婚するならお前より月村を相手に選ぶし」
「な、なんやて!?」

 はやてちゃんは盛大に崩れ落ちる。前からノリが良い子というのは知っていたけど。やはりショウさんを相手にしているときが最も力を入れているよね。

「わたしの方が付き合いは長いはずなんに何ですずかちゃんに負けるんや。いったいわたしの何が劣ってるって言うんや!」

 あはは……はやてちゃんは相変わらず元気だなぁ。
 私じゃこんなハイテンションにはなれないよ。元気や明るさといった部分なら完全に私の負けかな。あと頭の良さとか……こう見えてはやてちゃんってすでに大卒の天才だし。冷静に考えると私がはやてちゃんに勝ってることって身体能力くらいなんじゃ……。

「いや、色々と劣ってるだろ。落ち着きとか落ち着きとか落ち着きとか」
「色々と言った割に落ち着きだけなん!? というか、そこだけでわたしはすずかちゃんに負けたんか……ショウくん好みの料理とか作れるように努力しとるって言うのに。……ぐす」
「そのへんの努力をする前に性格を直す努力をしてこい」
「いやいや、性格を変えてもうたらわたしがわたしで無くなってまうやん。いくら好きな人のためとはいえ、自分を曲げる気はあらへんで」

 ドヤ顔でそう言
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ