暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第31話 「ふたりは小悪魔?」
[3/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
いうことはしなさそうだし、私は別に頭を撫でられるのは嫌いじゃない。むしろ……好きかもしれない。レヴィちゃんといった面倒を見ないといけない子が身近にいたせいなのか、何とも落ち着く撫で方をしてくるのだから。

「もう……子供扱いしないでください。外を歩いてるんですから人の目だってあるんですよ」
「そう言う割に嫌がってるようには見えないけど?」
「私はショウさんのために言ってるんです。誤解されても知りませんよ?」
「誤解されるにしても兄妹が関の山だろ。クラスメイトに見つかったとしても、さすがに君と恋仲にあるとは思われないだろうさ」

 まあショウさんは黒髪だし、私もショウさんほど綺麗な黒色じゃないけど分類的には黒髪。身長差や年齢差から考えても、周りからおかしな目で見られることはない気がする。
 兄妹か……ショウさんと話しやすいのは私がお兄ちゃんみたいだなって心のどこかで思ってるからなのかな。もしも私にお兄ちゃんが居たらこんな感じになりそうな気はするし。ショウさんほどイイ性格はしてなくていいけど……。

「……今度は何を笑ってるんだ?」
「別に大したことじゃないですよ。ただ……兄妹に見えるのなら今度からショウさんのことお兄ちゃんって呼ぼうかなって思っただけで」
「それはぜひともやめてくれ。今みたいにふたりっきりならまだしも、周囲に誰かしらいたら面倒なことにしかなる気がしない……」

 確かにショウさんによく絡むというか相手をしてほしいアリシアちゃんやはやてちゃん、シュテルちゃんあたりの前でお兄ちゃんとか言ったら大変だろうな。なのはちゃん達の前でもあれこれと言われそうな気がするけど。

「じゃあ、すずかって呼んでくれます?」
「はぁ……天使の皮を被った悪魔っていうのは君みたいな子のことを言うんだろうな。分かった、名前に関しては善処しよう。その代わり……みんなの前でお兄ちゃんとか言ったら容赦しないからな」
「それでいいですよ、お兄ちゃん♪」
「やれやれ……清純そうに見えてとんだ小悪魔だ。君に関しては別の意味で言葉を選ばないといけない気がするよ」

 小悪魔だなんてひどいなぁ。私がここまでやる相手なんてショウさんしかいないのに。たまにアリサちゃんとかをからかったりするけど、割とすぐにやめちゃうから。
 だけど今日こんな風にしてみて何となくアリシアちゃん達の気持ちが分かったかも。普通に話すのも楽しいけど、こういうやりとりには別の楽しさを感じるし。それに……なんだかんだでショウさんはきちんと反応してくれるから優しい人だなぁとも思ったりもするけど。
 そんなことを思いながら他愛もない話をしている内に目的地である八神堂が見えてきた。
 ショウさんがぼそりとはやてちゃんは地下に居てほしい、なんてこと
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ