暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第31話 「ふたりは小悪魔?」
[2/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
だったはずだし、私のことは月村。アリサちゃんのこともバニングスって呼んでたはず。フェイトちゃんやアリシアちゃんは前から顔なじみだったみたいだし、苗字じゃ両方反応しちゃうだろうから名前で呼んでたけど。
 もしかして私が聞き間違っただけだろうか……いや、さすがに二度もアリサと言われたのだからそんなはずはない。私が思うにショウさんは理由もなく呼び方を変える人じゃないし、これはアリサちゃんと何かあったのかな?
 アリサちゃんの呼び方が変わったからといってどうこうということはないけど、アリサちゃんの近しい人間のひとりとしては気になる。

「あのショウさん、アリサちゃんと何かあったんですか?」
「どうして?」
「今アリサちゃんのことアリサって言ったじゃないですか。前まではバニングスだったのに」
「あぁ……つい先日、1日中一緒に居たことがあってね。主にデュエルをして、そのあと今後の強化すべきこととか話してただけだけど。まあ話してる内にタメ口で話してもいいよって流れになって、そしたら自分だけタメ口なのはフェアじゃないとか、親しい相手のことは名前で呼ぶべき……みたいになったから変わっただけだよ」

 アリサちゃんの性格を知っている身としては理解できる流れではある。きちんとした対応も出来るけど、仲が良い相手にはタメ口で話すし。
 いつも一緒って感じがするけど、私が知らないところでアリサちゃんも色んな人と交流してるってことだよね。あまりショウさんと仲良くしてると、アリシアちゃんあたりがうるさくなる気がするけど。もしも今は強く出ていないなのはちゃんやフェイトちゃんあたりも参加したら……賑やかな毎日になりそうかな。

「なるほど、そうだったんですか……じゃあ私の事もすずかって呼んでくれてもいいんじゃないですか? ついさっきもっと砕けた話し方していいですよ、って話したばかりですし」
「構わないけど、って言いたいところだけど……君がイイ性格をしているのは知ってるからな」
「ここでそういうことを言うショウさんの方がイイ性格してます。年下の女の子が歩み寄ろうとしてるんですから普通に応えてくださいよ」
「唇を尖らせると可愛い顔が台無しだぞ」
「適当な気持ちで言われても嬉しくありません」

 と、ムスッとした顔でショウさんを睨んだけど……数秒の沈黙の後、私とショウさんはほぼ同時に噴き出した。ショウさんはそのあと「本当イイ性格してる」と言って私の頭を撫でてくる。
 自分が子供であることは理解しているし、ショウさんが年上なのは変えることが出来ない事実だけど……それでも子供扱いしてほしくない気持ちはある。
 ……それと同時にショウさんから歩み寄ってくれてるみたいでちょっと嬉しくもあるんだけど。
 近しい人にしかショウさんはこう
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ