134部分:第十六話 西部にてその四
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第十六話 西部にてその四
「御前は休んでいていい」
「一人で闘うつもりか」
「そうだ。青銅の者達も休んでおけ」
「えっ、いいのですか!?」
「アステリオン。しかし」
「このアステリオンの敵ではない」
戦う前からそれがわかっているといった言葉だった。
「だからだ。ここは」
「いや、待て」
しかしここでまた声がした。
「アステリオン。御前も休んでいるのだ」
「!?シュラ様」
「まさか」
「そう、そのまさかだ」
そのシュラがアステリオンより前に出て来たのだった。
「御前達は今回の出陣の準備に追われ続けていた。今はまだ休んでいることだ」
「ですがそれは」
「構うことはない。俺が行く」
こう言ってアステリオン達に対して言わせない。
「このインプ達の相手をさせてもらう」
「左様ですか」
聖域において最高位にありその言葉は教皇に続いて絶対の言葉を持っている黄金聖闘士の言葉に従わないことはできなかった。アステリオン達も彼の言葉に頷くのだった。
「それでは。シュラ様ここは」
「お任せします」
「そういうことだ。狂闘士達よ」
シュラはさらに彼等の前に出た。
「ここはこのシュラが相手をしよう。それでいいな」
「カプリコーンのシュラがここでか」
「まさかここで」
インプ達も黄金聖闘士が前に出て来て臆するものがあった。
「だがここで黄金聖闘士を倒せば」
「これでジーク様を安心させることができる」
こう言って彼等は槍を手にそのうえで前に出た。彼等も。
「その為にもカプリコーンよ」
「覚悟するのだ」
「では。行くぞ」
シュラの言葉がここで鋭くなった。そして。彼の頭上に黄金の箱が姿を現わしたのだった。
「あれは!?」
「まさか」
「そうだ。そのまさかだ」
シュラはその箱を見て驚きの声をあげるインプ達に対して告げた。
「これこそがカプリコーンの聖衣だ」
「あれが・・・・・・」
「それでは今から」
箱が開きそこから聖衣が姿を現わす。そうして空中でそれぞれのパーツに別れシュラの身体を包んでいく。マントまでそこにはありこうしてカプリコーンの聖衣を纏ったシュラが姿を現わしたのであった。
「カプリコーンの聖衣!」
「遂に出て来たか!」
「では行くぞ」
シュラは右手を手刀の形にしたうえでインプ達に対して言う。
「このシュラの剣。受けてみるがいい」
「ほざけ、黄金聖闘士といえど!」
「この数の我等に対して勝てると思うか!」
少なくとも彼等は臆病ではなかった。黄金聖衣を身に纏ったシュラを前にしてもそれでも果敢に武器を手に彼に対して向かう。
シュラはその彼等を冷静に見ていた。右手は手刀のままだ。そうしてその手刀を縦横無尽に振ってきた。
「エクスカリバー!」
それ
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