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ULTRASEVEN AX 〜太正櫻と赤き血潮の戦士〜
2-4 前に進むために
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どものともしなかった。
「これなら、長屋を守り抜けそうですね」
ジンが期待を寄せながら、花組の勝利を予想したが、あやめの口から否定的な言動が飛び出した。
「本当にそう思う?」
「え?」
「あの子達の動きをよく見てちょうだい」
モニターに指を指しながら、あやめはジンに言った。ジンも彼女がの言うとおり、モニターの向こうの花組メンバーたちの動きを改めて観察した。


脇侍はわずか3機。前回のダメージでスペックダウンした光武でもまだ十分い太刀打ちできるレベルだった。
何事もなく
「これでは少々張り合いがありませんわね」
何事もなくすんだことが一番いいが、すみれとしてはまだ物足りなかった。
「さくら、光武の調子はどう?」
マリアが、さくら機にのるさくらに声をかける。今回彼女は花組として初陣を果たしたが、光武は初めての人間にはなかなか難しい。実際訓練においても、彼女は光武をうまく動かしきれないときもあった。
「はい。頭の中の方がもっと動けたような気がしますけど…」
「そう、困ったことがあったら言いなさい。今回のようないい動きがいつでもできるようにしておかないと、この先生きていられないわよ」
「はい!」
『た、大変です!』
すると、三期の光武に乗る花組メンバーたちに、本部のかすみからの通信が入り込んだ。
「どうしたの?」
『脇侍が新たに出現!その数は…10体!?』
なんと、勝利したと思いきや、ここにきて新たな脇侍が出現したというのだ。彼女の驚きに呼応するように、叉丹によって新たに出現した脇侍たち10体が、さくらたちを取り囲んだ。
「どうやらまだ、暴れていられそうよ。すみれ」
「暴れるだなんて野蛮な表現はお止めくださいな、マリアさん。私は華麗に美しく戦うのが信条なんですのよ」
改めて長刀を構えなおすすみれ機と、銃を構えなおすマリア機。さくら機も刀を構えなおして、目の前の脇侍たちに集した。
「雑魚が何体かかろうと同じことですわ!」
「すみれ、待ちなさい!迂闊に前に出ては…」
すみれは張り切って長刀をぶん回し、マリアの声に耳を貸さず脇侍に向かって行く。脇時たちは向かってくるすみれに対し、迎撃体制をとる。それを見て、すみれはふ、と余裕の笑みを浮かべる。たとえ防御陣形を組まれても、自分の攻撃が奴らに通る絶対の自信があった。
「受けなさい、神崎風塵流…」
すみれ機は長刀を風車のように回し始める。すると、彼女の持つ長刀の刀身が、炎に包まれ始めた。すみれ機が三体の脇時の中心に立ち、長刀を振りかざした。
「〈胡蝶の舞〉!」
降り下ろされた長刀の刀身から、炎がさらに激しく燃え上がり、まさに秋の紅葉のように美しく戦場を彩る。脇時たちは炎をまとった太刀のもと、燃やし尽くされた。
「すごい…」
さくらはすみれの必殺技の威力に感動を
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