第十六話 『圏内事件』再び
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ベルアップ出来るとは考えにくいわね。」
キリト「こりゃ本当にシュミット尋問してみないとダメかもな。 アポ取れるかな。」
アスナ「アーサーくんは色々とコネ持ってるから大丈夫じゃない?」
キリト「シュミットをヨルコさんと会わせた方が確実に話聞けると思うけど、出来ればヨルコさんの宿にしたいからな。」
アスナ「? 何で?」
キリト「個人的に聖龍連合苦手。」
アスナ「あー、分かる。 ちょっとやり方強引だもんね。」
その後、俺達はアーサーの名前を使って(本人に許可を貰い)シュミットをヨルコさんと会わせる約束をさせることに成功した。
そして、翌日。
ヨルコさんの宿。
シュミット「久しぶりだな、ヨルコ。」
ヨルコ「えぇ、久しぶり。」
シュミット「カインズが殺されたっていうのは本当か?」
ヨルコ「ええ。」
シュミット「クソ! 何で訳の分からない方法で殺されなきゃいけないんだ。」
ヨルコ「・・・昨日、寝ずに考えてみたの。カインズを殺したのはグリセルダさんじゃないかって。」
シュミット「ば、バカな。 死んだ奴がどうやって人を殺すと」
ヨルコ「あの指輪、売るか使うかで意見が別れたとき、私とカインズ、そしてあなたは売る方に賛成した。 でもそのせいでグリセルダさんは死んだ。 その事を恨んで私達を殺しに来るとしたら? いや、もしかしたら唯一グリセルダさんに任せると言ったグリムロックさんの復讐かも。」
ヨルコさんが立ち上がり窓の方に歩いていく。
ヨルコ「そうだとしたら辻褄が合うわ。 私達を殺そうとしてるのはグリセルダさんとグリムロックさんなのよ。 そうとしか考えられない、、っ!」
トンッ、という軽い衝撃音。
そしてヨルコさんが背中を此方に見せた。
キリト「なっ!?」
その背中にはダガーが刺さっていた。
そして、そのままヨルコさんは窓から落ちていった。
駆け寄って下を見るが残ってたのはポリゴンのみ。
そして、窓の向こうを見るとフードを被った人物が屋根の上に居た。
そして、その人物は逃げ出した。
キリト「クソ! 逃がすか!!」
アスナ「キリトくん!」
俺はそのまま窓から飛び出し、その人物を追い掛ける。
屋根から屋根へと駆け回るがその人物は俺が追い付く前に転移結晶を取り出した。
キリト「っ!」
俺はいつも装備してるピックを取りだし、その人物に狙って投げた。
少しでも相手が驚いて、動きが止まるのを期待して。
だが、その期待もむなしく、その人物は落ち着いたままでいた。
それと同時に鐘が鳴る。
その音に掻き消されその人物が何処に転移したのかも分からなかった。
そして、俺はヨルコさんの宿に戻った。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ