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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜番外編 アリサのお見合い篇
第10話
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「そ、その……ありがとうございます!殿下の進言のお蔭でリィンとお見合いができて、婚約できましたから……!」

見つめられたリィンは姿勢を正し、アリサは頭を深く下げた。

「うむ……………ま、まあエリゼの事を忘れてやるなよ。」

「ガタガタブルブル…………」

二人の様子を見たリフィアは頷いた後大量の冷や汗をかきながら呟き、リフィアの口からエリゼの名前が出ると昨日のエリゼの恐ろしさを思い出してしまったエヴリーヌは表情を青褪めさせて身体を震わせ

「ええ、それは勿論。」

「エリゼと一緒に幸せな家庭を築くつもりです!」

リィンとアリサはそれぞれ頷いた。



「あ、それとアリサさん。あたし達の会社のせいでアリサさんの会社に凄い迷惑をかけてしまって本当にごめんね?」

「アハハ……気にしなくていいわよ。商売は競争社会なんだから、貴女達には何の責任もないわよ。」

シャマーラの言葉を聞いたアリサは苦笑しながら答え

「……おわびになるかどうかはわかりませんが、”工匠”になる講習で企業に務めている方達の優先枠を特別に作る事にしました。」

「西ゼムリアでは代表的に知られている会社――――ヴェルヌ、ZCF、エプスタイン、セイランド、そしてラインフォルトに対して各一名ずつ優先枠を作るつもりですので、ラインフォルトグループの社員の中にも早期に”工匠”になれる人が出てくると思います。」

「あら………」

「え………そ、そこまでしなくてもいいわよ……貴女達に負担をかけてしまうし………」

エリナとセティの説明を聞いたシャロンは意外そうな表情をし、アリサは呆けた後申し訳なさそうな表情をした。

「あたし達の事は気にしなくてもいいよ。みんなが協力して豊かになって、幸せになる………それがあたし達”工匠”の目指すものだから!」

「あ、ありがとう………」

そして笑顔で答えたシャマーラの話を聞いたアリサは嬉しそうな表情をし

「まあ………でしたら早速『ラインフォルトグループ』と『インフィニティ』の間での商談がしたいので面会を予約させてもらっても構いませんよね?」

「フフ、わかりました。明後日ならいつでも空いていますよ。」

「さすがラインフォルトグループ会長の秘書を務めているだけあって、抜け目がないですね……」

目を丸くした後口元に笑みを浮かべ、自分達を見つめて尋ねたシャロンの話を聞いたセティとエリナは苦笑しながらシャロンの提案に答えた。



「リフィア殿下、アリサお嬢様とリィン様のご婚約の件を含めてラインフォルトグループに制限されていた件が解除される件等全て、世間に公表させて頂いても構いませんよね?」

「シャロン!!」

微笑みながらリフィアを見つめて尋ねたシ
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