暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜赤と紅と緋〜
第1章
旧校舎のディアボロス
第4話 親友の秘密、知りました!
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デートを尾行してたからなんだがな。

「そういえば、あのとき、意識が朦朧としてきたときに、おまえの姿を見かけたな。なんでおまえがあの場に?」
「・・・・・・いやな胸騒ぎがしてな。おまえのデートプランと時間から場所を特定して急いで向かって・・・・・・そして、おまえが殺された瞬間という最悪な場面だったってだけだ。・・・・・・・・・・・・俺がもっとしっかりしていれば、おまえは死なずに済んだかもしれなかったのに・・・・・・!」

 俺はあのときの不甲斐なさを思い出し、血がにじむほど拳を握りしめる。
 千秋も悔しそうな表情でうつむいていた。

「ふ、二人とも、そんなに気に病むなよ! ほら、こうして俺は生きてる──ていうか、生き返ったわけだから、結果オーライってことで!」

 ・・・・・・おまえがいいとしても、俺たちにとってはそうもいかねぇんだよ。

「ほ、ほら! 説明! 説明の続き頼むよ!」

 イッセーに催促されたので、とりあえず、説明を再開する。

「とにかく、おまえは瀕死の状態で何かを思い、このチラシでグレモリー先輩を呼んだんだ。そして──あとはわかるだろ?」
「──先輩が俺を悪魔として生き返らせてくれたってことか」
「そういうことだ。そして、その変化に自力で気づいてもらうために、いままでのことを黙っているようにグレモリー先輩に言われたんだ」
「とりあえず理解はしたよ。でも、なんで堕天使が俺の命を?」

 次はその説明か。

「堕天使がおまえを狙った理由は──『神器(セイクリッド・ギア)』だ」
「・・・・・・せい、なんだって・・・・・・?」
神器(セイクリッド・ギア)──特定の人間に宿る規格外の力のことだ。歴史上の人物には、それをもって名を残した者がいたりするんだぜ」
「マジで・・・・・・そんなものが俺に・・・・・・?」
「そうらしい。本人が話したからな。で、おまえの持つ神器(セイクリッド・ギア)は堕天使たちにとっては危険因子だったらしくてな」
「・・・・・・それで殺されたと・・・・・・」

 こっからは、こいつにとってはキツイ内容になってしまうが、言うべきだろうな。

「・・・・・・天野夕麻──あの女はおまえの持つ神器(セイクリッド・ギア)が本当に危険因子なのかどうか調べるためにおまえに近づいた」
「ッ!?」
「・・・・・・おまえに見せた表情も仕草も・・・・・・全部おまえに近づくための演技だったってわけだ。そして、役目を終えた天野夕麻は、堕天使の力を使い、記憶などの自身の痕跡を消した。俺たちを除いて、松田や元浜が覚えてなかったのもそのためだ」

 イッセーは目に見えてショックを受けていた。
 こいつが天野夕麻を大事にしようとしていたのは、デートの相談を受けたときに把握していた。
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