第1章
旧校舎のディアボロス
第4話 親友の秘密、知りました!
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ッ!?」
そう問われた俺は、今日のことを思い出す。
暗い場所がよく見えたり、遠くの声がよく聞こえたり、走力が上がっていたり、とにかく身体能力が異様に高まっていた。
「単刀直入に言う。おまえはあのとき、一度死んだ。そして、生き返った──いや、転生したと言うべきか。──悪魔にな」
―○●○―
「・・・・・・落ち着いたか?」
「・・・・・・ああ」
自分が悪魔になってしまったことにパニックを起こしてしまったイッセー。
まぁ、無理もないか。立て続けに起こった事態にいま知った真実、これだけでも驚愕ものなところに、しまいには自分が死んで悪魔に転生したなんて言われれば、そりゃパニックにもなるな。
いまは俺が淹れたお茶を飲んで落ち着いている。
「説明再開していいか?」
「あ、ああ」
確認をとり、イッセーが頷くのを見ると、俺は説明を再開する。
「まず、グレモリー先輩のような上級悪魔には、眷属っていうのを持っているんだ」
「眷属?」
「直属の部下みたいなもんだな。で、その眷属を得るのに、他種族を悪魔に転生させる場合がある──いや、ていうか、ほとんどが他種族の転生体だな。特に人間」
「じゃあ、俺はリアス先輩のその眷属として悪魔になったってことか?」
一旦落ち着いたことで冷静になり、すぐにそこへ至ることができたようだな。
「ああ。悪魔への転生は死んだ者さえも生き返らせることができるからな」
「てことは、リアス先輩は俺の命の恩人ってことになるのか?」
「そうだな」
俺はあるものをテーブルの上に置く。
「こいつを覚えてるか?」
「あっ、それって!」
俺がテーブルの上に置いたのは、『あなたの願いを叶えます!』と言う謳い文句と魔法陣が描かれたチラシだった。
「どうして、おまえが?」
「あー、そのへんに関してはノーコメントで・・・・・・」
これはあの日、イッセーと天野夕麻の尾行をしていた千秋が受け取ったものだ。あのとき、千秋は変に暴走して冷静じゃなかったため、何を願うかわかったものではなかったので、俺が慌てて没収したのだ。
「でだ。このチラシは悪魔と契約を結ぶために悪魔を呼び出すことができる魔法陣だ。本来は自分で魔法陣を描いて願いを叶えてもらうものなんだが、いまどき、そんな人間いないからな。お手軽にしようと、こんなふうに簡易版にしたらしい」
「なんか、ファンタジー観がぶち壊しじゃね?」
・・・・・・そこは現代社会に合わせたって言ってやれ。
「あの日、おまえもこれを持っていただろ?」
「ああ、そうだけど。なんで、知ってんだ?」
「おまえが死んだあの場に俺がいて、その魔法陣からグレモリー先輩が現れる瞬間を見ただけだ」
本当は
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