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立ち上がる猛牛
第三話 二つの過ちその四
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だけの」
「それは土井の為の制度や」
 西本は言い切った。
「土井は打つけど守備は悪い」
「はい、ですから」
「そんな土井の為のものが出来るってわかってたらや」
 西本は痛恨の顔になっていた、そのうえで言うのだった。
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