暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生の名監督
第三幕その十
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「そんなことをしても」
「そうですよね」
「それでわしは強いとか得意になっていたんだ」
「格闘家のトレーニングと食事をして」
「そう、野球じゃなくてね」
「信じられない話ですね」
 トミーはここまで聞いて呆れ果てました、彼が聞いても的外れもいいところなお話だったからです。それも甚だ。
「よく周りが止めませんでしたね」
「少なくともマスコミは持て囃したみたいだね」
「そんなことをしてもですか」
「そうだったんだ」
「日本のマスコミは酷過ぎますね」
「イギリスの大衆紙よりもね」
 サンやそうしたものと比べてもです。
「桁外れに酷いね」
「そこで止めないと」
「何を考えているんだってね」
「それどころか持て囃して」
「結局その選手は余計に駄目になったよ」
「そうなったんですね」
「野球選手としても人間としてもね」
 両方でというのです。
「駄目になったよ」
「変なことをしてそれを周りが持て囃して」
「そうなったんだ」
「確かに変な話ですね」
「そうしたことを見てもね」
 先生は紅茶にです、今度は自分でミルクを入れました。紅の紅茶に白い牛乳が入って淡い茶色になっていきます。
「それぞれに合ったトレーニングや食事を摂らないとね」
「スポーツ選手はですね」
「駄目になるよ」
「そういうことですね」
「うん、そうした話を日本で聞いてね」 
 そのこともあってというのです。
「相撲部の皆にアドバイスもしたんだ」
「そうだったんですね」
「それはよくないってね」
「実際にそうですよね」
「野球程離れてはいないけれど」
 Kー1とお相撲はです。
「それでもね」
「やっぱり違うんですね」
「そう、怪我が多いのも道理だよ」
「トレーニングと食事は」
「それぞれの競技を考えないとね」
「的確じゃないですね」
 トミーも頷きます、そして。 
 そのお話からです、トミーはといいますと。
 周りにいる動物の皆にもお茶やセットを出してです。先生の席の向かい側の席に座ってこうも言いました。
「先生もですね」
「僕もだね」
「先生のことを考えて」
「食べないといけないね」
「はい、先生はスポーツはされないですが」
 それでもなのです。
「結構カロリーを使ってますから」
「うん、計算してみたらそうだね」
「いつも本を読んで研究をされて論文も書かれてますね」
「講義もして手術も行ってね」
「そうした生活ですから」
 だからというのです。
「カロリーをかなり使ってますから」
「糖分を結構摂ってもなんだ」
「いいです、むしろ結構以上に食べないと」
 先生の場合もというのです。
「今の生活は出来ませんよ」
「日本に来て変わったね」
「そうなりましたね」
「僕はね」
「イ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ