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暁ラブライブ!アンソロジー【完結】
大切な時間 【名前はまだ無い♪】
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 ハナの優しげな顔。しっかりと首長している女の象徴。平均よりも少し細めに見えるウエスト。上二つとのバランスが取れているヒップ。あまり焼けてない白い肌。そしてあまり肉の付いていない細い四肢。
 とても昔苦労をしたとは思えない体型を前に、花陽はジーッとハナを観察する。

「は、花陽ちゃん? そんなに見られると恥ずかしいよ……」
「こ、ゴメンなさい! その、羨ましかったのでつい……」
「大丈夫。花陽ちゃんも自信持って大丈夫だよ。」
「そ、そうですか?」
「うん。学生の頃は我慢は良くないからね。それにアイドル研究部で踊ったり、階段で走ったりしてるんだから、そうそう太らないよ」

 ハナの言葉に安堵の息を吐く花陽。でも、とハナは話を続ける。

「いくらなんでも五食は食べ過ぎたから控えようね」
「わ、分かってますよ。あれはその、冗談というか、たとえというか」
「ふむ。どれどれ?」

 ハナは、両手を忙しなく動かして否定している花陽のお腹に手を伸ばす。

「ひゃう!」
「おぉ……このくらいなら花陽ちゃんは心配しなくても大丈夫だね。花陽ちゃんは胸があるから体重が重く見えがちだけど、太ってる訳じゃないから安心して良いよ」
「わ、わー! 何言ってるんですか! ハナさん!」

 花陽は慌ててハナの口を塞ごうとするも、逆にハナに抱き締められてしまう。

「やっぱり花陽ちゃんはあったかいね」
「そう、ですか? ……でも、ハナさんも安心する香りです」
「ふふっ。ありがと」

 ハナは笑顔でお礼を言うと、優しく花陽の頭を撫でる。花陽もハナの胸に顔を埋めて気持ち良さそうな表示を浮かべる。
 そしてふと気付いたことがあり、花陽はハナから離れ質問をする。

「あの、さっきなんで私が友達を待ってるって言ったんですか?」

 それはハナが花陽に声を掛けた理由を話している時の事。ハナは確かに「()()()()()()友達が来るまでお話しできないかなぁ、って思って」と言っていた。「私の」ではなく「花陽の」と言ったのだ。それまで花陽は待ち合わせしている事も、相手が友達である事も言っていない。
 それなのになぜハナは友達と待ち合わせをしている事を知っているのか。花陽はそれが気になりハナに問うた。
 一方、問われたハナはクスリと笑うと答える。

「それは簡単だよ。まず両親とのお出掛けじゃないって思った理由は、親となら待ち合わせをする必要がないから。実家に暮らしてるんだし、一緒に家を出れば良いだけだからね」

 ハナは人差し指を立てながら説明する。そして中指を立てて続ける。

「次に一人でのお出掛けじゃないと思ったのは、まぁ簡単だよね。一人だったらここで待つことはしなくていい」

 そして
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