米麺戦争〜仁義なき朝食の戦い〜【シベリア香川】
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という表情だった。
「春人くん……絶対白米の方がいいんだよ……白米が一番なんだよぉ!!」
花陽はそう叫んで突進してきた。
「花陽ちゃん!!」
ドン!
「っ……また……!?」
「『ローズ・ウォール』……てやぁ!」
「くっ……!」
花陽はまたはじき返された。
「まだだぁぁああああああ!!」
そして春人は壁を出したまま突進した。
「うそ……!?くっ……『百米拳』!」
「うぉおおおおおおお!!」
花陽の百米拳と春人のローズ・ウォールが激突した。
そして花陽の百米拳が終わったあと、春人のローズ・ウォールがはじけて花びらが舞った。
「このっ……!」
「花陽ちゃん……!」
「っ……!?」
花陽がその花びらにくらむ中、春人は手を伸ばして花陽を引き寄せて抱きしめた。
「花陽ちゃん……元に戻って……」
「春人……くん………」
「僕は……僕は………!」
「んっ!?」
春人は唇を花陽の唇に合わせた。
周りにはまだ花びらが舞っていた。
「んはぁ……僕は……いつもの花陽ちゃんが好きなんだよ……」
「春人……くん……」
「春くん……そうか……」
凛はそんな2人を見て目を閉じた。
「花陽ちゃんは………どう?」
「私も………私も春人くんのことが好きだよ!」
花陽は笑顔で春人に抱きついた。
「花陽ちゃん……!」
春人も花陽を抱きしめた。
花びらは2人を祝福するように辺りを舞っていた。
「じゃ、私が勝ったから今日の朝ごはんは白米だね!」
「そ…そうだね……あはははは……」
「り…凛のこと忘れないでにゃ……」
「あ、凛ちゃん!大丈夫!?」
春人は凛に近づいた。
「凛ちゃん!ごめんね……」
「ううん、平気だよ?
久しぶりにかよちんと拳を交えて楽しかったにゃ……」
「うん、そうだね!」
「さ、帰ろうよ2人とも!」
「「うん!」」
そして3人は歩き出した。
「にゃ〜!」
「凛ちゃん!?」
「あ、春人くんは私のだよ〜!ふふっ…」
「花陽ちゃん……ははははっ…」
凛は春人に飛びつき、花陽は左腕に自分の腕を絡めて寄り添った。
3人は最高の笑顔を浮かべて戦闘で少し破壊された花陽の家に戻って行った。
その後、"春人"は花陽のお母さんに怒られて壊れた花陽の家を修理したという……
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