米麺戦争〜仁義なき朝食の戦い〜【シベリア香川】
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「白米!」
「ラーメン!」
「ちょっと2人とも……」
「春人くんは黙っててください!」
「春くんは黙ってて!」
「………はい……」
今、春人くんは修羅場に遭遇している。
昨日から花陽の家で幼馴染みとお泊まり会をしている。
花陽の家族は旅行に出掛けたらしいが、花陽は学校やアイドル研究部活動があるため参加していない。
そして今は朝ご飯の時間。
花陽と凛が白米にするかラーメンにするか言い合っているのだ。
春人はそれを止めようとしたがはじき返されたのだ。
だから春人はただただ苦笑いして2人を見るだけ。
「朝は白米だよ!白米を食べないと朝は始まらないよ!」
「違うにゃ!ラーメンが一番にゃ!ラーメンを食べて体を温めて気持ちいい朝を迎えるんだにゃ!」
「白米!」
「ラーメン!」
「白米!」
「ラーメン!」
「あはははは……」
かれこれ10分……春人はずっとこの言い合いを聞いていた。
「そうだ!春くんはどう思うの?」
「えっ!?」
「そうだよ!春人くんはどっちがいいとおもうの?」
「えっと……僕は……どっちでも……」
「「どっちか!!」」
「えぇ〜!そんなの決められないよ〜」
「ほら、春くんもラーメンって言ってるにゃ!」
「言ってないんだけど!?」
「ううん、白米って言ったんだよ!」
「それも言ってないよ!?」
「ラーメン!」
「白米!」
「「むむ〜っ……!!」」
花陽と凛は睨み合った。
2人の間には火花がバチバチと散っていた。
「だから2人とも、喧嘩は………」
「喧嘩じゃないにゃ!」
「そうだよ!」
「えっ!?」
「「これは戦争(にゃ)!」」
「あぁ〜………?」
春人は首をかしげた。
「もう!お腹すいたからもう白米にするべきだよ!」
「凛だってお腹すいたにゃ!ラーメンにするにゃ!」
「白米だって!」
「まぁまぁ、2人とも……」
「だからラーメンって言ってるにゃ!!!!」
ドカン!
ビュー……ドゴン!
「は…花陽ちゃん!?」
すると凛は花陽の腹を殴った。
花陽はその衝撃で壁に練り込んだ。
凛の手からはシュ〜と音をたてて煙が出ている。
「ちょっと凛ちゃんやりすぎだって!」
「ふふ……ふふふふふっ……」
「は…花陽……ちゃん……?」
「凛ちゃん……腕を上げたみたいだね……」
「伊達にスクールアイドルはやってないにゃ……これもかよちんのおかげだにゃ……」
「そう……でもね凛ちゃん……」
パキパキ……パキパキ……
すると花陽は腕や体を壁から剥がして床に足をつけた。
「腕を上げたのは凛ちゃんだけじゃないんだよ?」
「っ……」
すると凛はなにかを察したみたいか戦闘の構えにはいった。
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