123部分:第十五話 第二の戦いへその二
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第十五話 第二の戦いへその二
「サガとアイオロスは来なかったようだな」
「御二人は無理でしたか」
「教皇に呼ばれているとのことだ」
二人にアルデバランが答える。
「それに聖域に黄金聖闘士が一人もいないという事態はまずいだろう。アテネにいるといってもな」
「言われればその通りだ」
カミュは自分達がそれぞれの宮を離れている今の事態に今更ながら気付いた。
「教皇はよしとして下さっておられるが」
「いざとなれば戻ることはできるがな」
ミロは自分達の動きから述べた。黄金聖闘士は全員が光速の動きができるのと共に瞬間移動も可能だ。つまり危急の際には瞬時にそれぞれの持ち場に戻ることができるのだ。
「まあいいじゃねえかよ」
デスマスクは強引に話をいいことにした。
「教皇が許して下さってるんだからな。たまには羽目を外さねえとな」
「御前はまた外し過ぎではないのか?」
アイオリアは真面目にデスマスクに問う。
「少しばかり」
「やる時はやるさ」
しかしデスマスクはアイオリアにこう返す。
「そういう御前だって来てるじゃねえか。ここまで来たらもう言いっこなしだぜ」
「それもそうか」
「そうだよ。じゃあ入るぜ」
こうして一同は店の中に入った。店は純和風で白く明るい光に照らされている。そしてテーブルや椅子は木造りでこれも白い光沢を見せている。白い壁には紙で色々と書かれている。見ればそれは日本語だった。
「本格的ですね」
「そうだろ」
入り口を通って最初に言ったのはミロだった。デスマスクがそれに応えている。
「完全に日本の雰囲気さ。和食はやっぱりまず雰囲気だよな」
「ええ、確かに」
「料理もそうだぜ」
笑って後ろにいる仲間達に告げる。
「完全に和風さ。いい感じにな」
「そうなのか」
「おい、親父」
顔を前に戻して前にいるカウンターのところにいる男に声をかけた。
「八人だ、いいか?」
「いえ、九人ですよ」
しかしここで急に声が聞こえてきた。
「九人です。お間違えなきよう」
「むっ!?この声は」
「まさか」
「はい、私です」
見ればカウンターに一人の男が座っていた。それは何とシャカだった。相変わらず目を閉じ物静かで何かを悟ったような表情でそこにいた。
「お待ちしていましたよ、皆さん」
「それはいいが」
「何故ここにいるのだ?」
ミロとカミュは怪訝な顔でそのシャカに問うた。
「待ち合わせの場所にはいなくて」
「どうしてここに」
「これもまた運命です」
二人の問いに対してシャカはこう返してきたのだった。
「私がここにいるのも」
「意味がわかりませんが」
「全くだ」
アフロディーテとシュラは彼の言葉の意味が理解できなかった。
「先にいずに場所も聞かずにどうし
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