機動戦艦ナデシコ
1445話
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「でしょ? 残念ながら、あたしは魔法にはそこまで才能ないしね」
「らしくないな。いつものシェリルならそこで諦めたりはしないと思うんだが」
自分はシェリル・ノームなのだというのが、シェリルにとって大きなプライドになっている。
そんなシェリルだけに、あっさりと自分に才能がないと認めるというのは少し意外だった。
「シェリルに才能がないのなら、他の奴はどうなんだろうな」
「さて、どうかしら」
意味ありげな笑みを浮かべているシェリルだったが、その態度は決してふざけたものではない。
やはり魔法については色々と思うところはあるのだろう。
「それより……どうするの? あたしとしては、ちょっとプールにでも行きたいんだけど。アクセルもあたしの水着姿は見たいわよね」
ここで見たいでしょ? と聞くのではなく、見たいわよねと決めつけるのがシェリルがシェリルたる由縁なのだろう。
いやまぁ、見たいか見たくないかでいえば、絶対に見たいんだけどな。
シェリルの見事な身体を包む水着……しかも派手な服を好むシェリルだけに、当然その水着も派手なものだろう。
派手……露出度が高いだろうその水着を見たくないかと言われれば、見たいと答えるしかない。
ただ、プールって事は他のライブ関係者が来ていてもおかしくは……いや、おかしいか? ライブは今日なんだから、ホテルに泊まっている者のほぼ全てはライブ会場に行ってる筈だ。
もし何かの理由でホテルに残っている者がいるとしても、プールで遊んでいるような時間はないだろう。
……そう、俺やシェリルみたいに転移魔法を使えるのでなければ。
時間を有効利用するという意味では、物凄い便利な魔法だよな。移動時間とか皆無だし。
「そうだな、分かった。ただ、ライブに疲れを残さない程度に約束しろよ?」
「あら、どうかしら。アクセルが私の水着姿に我慢出来なくなれば……最悪、腰が立たなくなる可能性もあるかもしれないわよ?」
悪戯っぽく笑うシェリルと共に、俺はプールへと向かうのだった。
……本人が言うだけあって、かなり露出が派手で色っぽいシェリルの水着姿は破壊力が抜群で、押し倒すのを我慢するのに大分精神力を使う事になる。
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