機動戦艦ナデシコ
1445話
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ことはない人達じゃないですか。外見だけでラクスのファンですって言われても……」
なるほど。恋人として納得出来ないか。
……さて、ここにフレイがいればどうなっていたのやら。
正直、妻と恋人が両方同時に存在して、しかもその2人の仲が決して悪くないってのは他人から見れば色々と理解出来ない光景ではあるんだろうな。
しかもその妻と恋人がどちらも美人となれば、嫉妬する者はどれだけ出てくるのやら。
その辺に関しては、俺から見ても納得出来るものではある。
いやまぁ、それをキラに言えば、俺はどうなんだって話になるだろうけど。
「ま、その辺は慣れだろうな」
ラクスも元々歌手ではあったが、どちらかと言えば純粋培養に近い。
それに比べると、シェリルは最初は自分の色っぽい格好を見に来たのでも構わないという認識だ。
その代わり自分の歌を聞けば間違いなく歌に熱中するという、そんなプロ根性を持っている。
「慣れ、ですか。……あまり慣れたくはないかもしれませんね」
「そうか? まぁ、その辺は人それぞれだろうな。特にラクスの場合は本人はそこまで護衛術の類を使える訳でもないし」
エヴァから訓練を受けているシェリルは、当然の如く生身でもかなり強い。
それこそキラとアスランの両方を相手にしても勝てるだけの実力を持っている。
だからこそとち狂ってシェリルに襲い掛かってくるような相手がいても、この世界の住人であれば容易に何とか出来る。
だが……ラクスの場合は違う。
SEEDに目覚めているコーディネイターではあっても、その身体能力は決して高い訳じゃない。
いや、勿論コーディネイターである以上、普通の人間に比べれば高いんだろうが、それでも訓練された軍人には敵わない。
以前にキラが言っていた、コーディネイターが持っているのはあくまでも可能性であって、きちんと訓練をしないと意味はないという言葉がそのまま当て嵌まっている形だ。
プラントの外交員という立場にある以上、多少の護衛術くらいは習得しているのかもしれないが……それも、あくまでも多少程度だ。
「そうですね。だから僕がラクスを守らなきゃいけないんです」
そう告げるキラの表情を見て、あ、と納得する。
「なるほど。昨夜はお楽しみでしたねって奴か」
「……なぁっ!?」
まさかそんな事を言われるとは思っていなかったのか、キラの表情は驚愕に見開かれる。
どうやら俺の予想は当たっていたらしい。
いや、俺だって昨夜はシェリルとお楽しみだったんだから、別にそれに関して文句を言う気はないけど。
そうなると、やっぱりカガリとアスラン、ランカとアルトもお楽しみだったのか?
ミーアの場合はさすがにルナマリアやメイリンとお楽しみって訳にはいかないだ
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