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DQ5〜友と絆と男と女  (リュカ伝その1)
40.因果と言う言葉がある。ヤればデきる。因果である。
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「えー…私がいないとリュカ…パトリシアとイチャイチャするからヤダ!」
「ちょ…馬にヤキモチ焼かないでよ…」

ビアンカSIDE END



<チゾット>

チゾットに架けられた大橋を渡ると、眼下に巨大な城が現れた。
「あ、あれがグランバニア城………」
でかい!
すごくでかい!
東京○ーム20個分!
そんな無意味な例えが頭に浮かぶくらいでかい。

そして何より頑丈そうだ!
まるで要塞の様に…あの城なら、そうは簡単に陥落出来ないだろう。
「あそこがリュカの生まれ故郷ね」
どうしてビアンカは、あの女の言った事を鵜呑みに出来るのか?
「どうだろうね?あの女の言った事だから…」
「でもパパスお義父さんが、本当に王様ならリュカは王子様じゃない。私、玉の輿に乗っちゃた?」
オ・ウ・ヂ・サ・マ・?………!!!
セレブ!!
俺、セレブ!!
ハラショー!ハラショーですよ、お父さん!!
よーし!頑張っちゃお、俺頑張っちゃお!



<グランバニア山の洞窟>
ピエールSIDE

久しぶりにリュカがやる気を出している。
ビアンカ殿を戦闘に巻き込まないよう、自らを最前列に布陣し洞窟を進んで行く。
やはり父親になる男というのは、頼もしくなるものなのかもしれない。

洞窟を少し進むと、正面に屈強なる魔界のモンスター『メッサーラ』がこちらを睨んで立っている。
くっ!
かなりの強敵だ!
私達が身構えると、リュカが一歩踏みだしメッサーラに向けて右手を翳す。
「悪いけど、こっちには身重の妻が乗っているんだ!どいてくれないか」
リュカの言葉を聞き終わると、メッサーラは身体を左に少し傾けて馬車の中を覗く。
そしてリュカに向き直り、左手の親指を立てて肩越しに洞窟の奥を指さすと、静かに奥へ移動する。
「抜け道があるから来いってさ」
リュカには奴の言葉(喋ってたの!?アレ?)が分かるらしく、警戒もせずに奥へ進む。
私達は警戒しつつリュカに続く。

少し行くと行き止まりになっており、壁際でメッサーラが待っていた。
「行き止まりではないか!」
だ、騙された!?

「隠し通路だってさ」
何時喋ったのか全然分からんが、リュカが親切 (?)に通訳をしてくれる。
岩壁に偽装されたスイッチをメッサーラが押すと、行き止まりだと思っていた壁が開き、奥には下りの螺旋スロープが続いていた。

メッサーラに促されるまま、私達はスロープを下りて行く…
そして私達は戦闘をすることなく山を下る事が出来た。
外へ出ると、メッサーラが馬車の中を覗き込み頷く。
「元気な赤ちゃんを産めってさ。ビアンカ」
何時喋ったんだよ!
「あ、ありがとう…リュカ、彼の名前は?」
メッサーラはリュカと顔を合わせる。
「彼はサーラって
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