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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜番外編 アリサのお見合い篇
第7話
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攣らせて黙り込んだ。

「どうでもいいけど何でエヴリーヌまで一緒に付き合わなくちゃ駄目なの?………さっきなんかエヴリーヌにお昼ご飯を買いにいかせたしさ……………ハア……………」

同じようにリフィアの傍でクレープを食べていたエヴリーヌは疲れた表情で溜息を吐き

「エヴリーヌ様の転移魔術は食事や飲み物を速やかに確保する時や兄様たちを見失った時に探す時、そして兄様たちに気付かれそうになった時の撤退用に必要ですので。」

「あのね………転移魔術を……というか魔神を何だと思っているの?」

エリゼの答えを聞いたエヴリーヌは呆れた様子で尋ねた。

「あら………何か私に仰りたい事でもおありなのですか?」

「…………………べ、別に…………………」

しかし膨大な威圧を纏って微笑みながら自分を見つめるエリゼに反論できず、エヴリーヌは表情を青褪めさせ、身体を震わせながらエリゼから視線を逸らして答えた。



「フウ…………ごちそうさま。美味しかったよ。」

「お粗末様でした。」

「……けど、アリサが料理が上手だなんて意外だったよなあ……」

「あら。もしかしてラインフォルトグループの令嬢だから料理ができないと思っていたのかしら?」

リィンの話を聞いたアリサはからかいの表情で尋ねた。

「うっ……………そ、その……ゴメン………」

アリサに尋ねられたリィンは表情を引き攣らせた後申し訳なさそうな表情で謝罪し

「フフ、別に気にしないで。私も士官学院に入学する時までは料理の経験はなかったし。」

「へー………じゃあ何で料理が上手くなったんだ?やっぱり授業とかでか?」

アリサの話を聞いたリィンは目を丸くした後不思議そうな表情で尋ね

「まあ、それもあるけど”特別実習”の時に自然と料理をみんなで作るようになったのよ。」

尋ねられたアリサは微笑みながら答えた。

「”特別実習”?一体何なんだ、その授業は。」

「えっと………」

そしてアリサはリィンに”特別実習”の内容を説明した。

「へー………何だかやっている事が遊撃士や特務支援課に近いな。」

「そうね。まあオリヴァルト殿下は最終的には私達に”貴族派”でもなく、”革命派”でもない”第3の道”を見つけて欲しい為に”Z組”を提案したらしいわ。」

「そうだったのか………なるほど、だからオリヴァルト殿下はオルキスタワーで話した時、あんな事を俺達に言っていたのか……」

アリサの説明を聞いたリィンは頷いた後ある事を思い出して呟いた。

「??一体何を言っていたのかしら?」

「ああ。”特務支援課”をトールズ士官学院に特別講師として招きたいみたいな事を言ってたんだ。」

「へー…………………フフ、確かに特務支援
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