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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜番外編 アリサのお見合い篇
第6話
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――いるのはわかっているわよ、”死線”。」

二人が退出すると占い師は静かな口調で呟いた。するとその時占い師の背後にあるカーテンからシャロンが姿を現し

「うふふ………お嬢様に希望の光の道筋を教えて下さってありがとうございます。―――――”幻惑”様。」

姿を現したシャロンは微笑みながら上品な仕草で会釈をした。

「全く………若い子達のデートの覗きなんて、趣味が悪いのではなくて?」

占い師はシャロンに背を向けたまま呆れた様子で溜息を吐いた後答えた。

「私はアリサお嬢様の恋の行方を見守っているだけですわ。覗きだなんて、人聞きが悪いですわ。」

占い師の言葉を聞いたシャロンは心外そうな表情で答え

「………見守るのもほどほどにしておきなさい。でないとその内本当に嫌われるわよ?」

「まあ………!”幻惑”様が仰ると本当にそうなりそうで恐ろしいですわ。お嬢様に嫌われるなんて……ああ!考えただけでも恐ろしいですわ………!」

占い師の言葉を聞いたシャロンは目を見開いて不安そうな表情になった後悲しそうな表情になった。

「………五月蠅くて占いに集中できないからさっさとどこかに行ってくれないかしら?あんまり騒いでいたら営業妨害と不法侵入で保安部に突き出すわよ。」

シャロンの様子に占い師は呆れた様子で呟いた。

「かしこまりました。――――それでは貴女の新しい人生が実りある人生である事を祈っております。”幻惑のルシオラ”様。」

「そちらもね。――――”死線のクルーガー”。」

そしてシャロンはその場から音もなく去って行った。



「もう昼過ぎか………そろそろランチにしないか?」

一方”占い師の館”を出ていくつからのアトラクションを楽しんだ後中央広場まで戻ってきたリィンは敷地内にある時計の時間を見た後アリサに提案し

「そ、そうね。それじゃあ休憩所に行きましょう。」

リィンの提案に頷いたアリサは頬を赤らめて自分のバッグに一瞬視線を向けた後頷き、リィンと共にその場から去って行った。

「………?あの二人は……………どうしてリィンさんとアリサさんが二人で……………―――――あ。…………………」

二人が一緒に歩いてどこかに向かっている様子を遠目で見たティオは首を傾げた後ある事に気付いてジト目になって黙り込んだ。

「ティオー、どうしたのー?」

するとその時ティオの傍にいるキーアが話しかけた。

「……いえ、改めて歴史がちゃんと守られている事を実感しただけです。それよりキーア、キーアにも手伝ってもらいたい事ができたのですが……お願いできますか?」

「んー?」

ティオの話を聞いたキーアは可愛らしい動作で首を傾げ

「いいですか?今からわたしは”Z組”の人
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