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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜番外編 アリサのお見合い篇
第6話
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でしょうね?―――それじゃあ次に行きましょうか。」

「あ、ああ。」

その後二人は”鏡の城”を出てアリサの希望により、”占いの館”に向かい、順番を待って”占い師”がいる部屋に入った。



〜占いの館〜



「ふふ、いらっしゃい。さあ、こちらの椅子にお座りなさい。」

「はい。」

「わかりました。」

部屋に入った二人は占い師の女性の指示に頷き、椅子に座って占い師と対面した。

(これで会うのは2回目だけど、どこか神秘的な雰囲気を持つ人だな………)

(そうね………顔は隠れているようだけど綺麗な人みたいね……)

占い師と対面した二人はそれぞれ小声で会話し

「ふふ、どうしたのかしら。人の顔をジロジロと見て。順番待ちの人もいるからすぐにとりかかりたいのだけど。」

占い師は口元に笑みを浮かべて二人を見つめて言った。

「っと、すみません。よろしくお願いします。」

そしてリィンとアリサは占い師に軽い質問をされ、何を占うのか尋ねられた。



「何を占うかはアリサに任せるよ。アリサの希望でここに来たんだし。」

「わかったわ。……………そ、それじゃあその……私とリィンの相性の占いをお願いします。」

「ええっ!?」

アリサの言葉を聞いたリィンは頬を赤らめて驚き

「ふふ、それでは…………………………………」

占い師は口元に笑みを浮かべて答えた後目の前にある水晶を光らせた。

(不思議………水晶が輝いている……)

(魔術の類いではないみたいだけど………)

水晶が光っている様子をアリサはジッと見つめ、リィンは考え込みながら見つめていた。

「――――見えたわ。己に眠る”力”を恐れ”道”に迷っていた青年と全てを一人で抱え込もうとする少女…………以前、世界の存亡をかけた戦いに関わったことで二人には確かな信頼が芽生えている………この想いを育めば、より深い関係になれる可能性は充分にあるでしょう。ただし………その為には少女自身が自分の想いを青年にぶつける必要がある………私に見えたのはこんな所かしら。」

「…………………(エリゼと一緒に占ってもらった時も思ったけど、凄い正確な占いだな……………俺の身体に眠っている”力”を言い当てるなんて…………)」

占い師の言葉を聞いたリィンは真剣な表情で黙って占い師を見つめ続け

「え、えっとその………ありがとうございます。お蔭で希望が見えてきました。」

アリサは頬を赤らめて嬉しそうな表情でお礼を言い

「ふふ、私は水晶玉に見えた暗示を伝えただけよ。」

お礼を言われた占い師は口元に笑みを浮かべて答えた。そして二人は部屋から退出した。



「………そろそろ出てきたらどうかしら?――
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