暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜光と闇の軌跡〜番外編 アリサのお見合い篇
第6話
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
どな。」

「へー………普通、娯楽施設の復興なんて後回しよね?確か私達が女神様達と一緒に休暇を過ごした日の時点で通常営業していたし………もしかして女神様達を招待する為だったのかしら?」

リィンの話を聞いたアリサは目を丸くした後首を傾げた。

「ロイド達から聞いた話だと、ヴァイスハイト皇帝とギュランドロス皇帝直々の指示によって多くの観客達が訪れるミシュラムの復興は最優先にしたらしい。」

「なるほど………確かにミシュラムは観光地として有名だから、多くの税の収入が見込めるものね………って、何を考えているのよ、私ったら!」

「ハハ……さすがは一流企業の経営者の娘だよな………―――行こうか。」

「ええ。」

その後二人は城の中に入り、最上階まで登り、鐘を鳴らした後鏡の前に立った。



「えっと……確か鐘を鳴らした後に鏡の前で祈ればいいのよね?」

「ああ。」

「「………………………」」

アリサに尋ねられたリィンは頷いた後、アリサと共に鏡を見つめた後目を伏せて黙り込んだ。

(アリサはまだ祈っているのか……………それにしてもこうして見て見ると可愛いよな………って、何を考えてんだよ!?)

祈りを終えたリィンは目を伏せて祈っている様子のアリサの顔をジッと見つめた後自分に突っ込んだ。

「………リィン?私の顔に何かついているのかしら?」

するとその時祈りを終えて目を開いたアリサは首を傾げてリィンを見つめて尋ね

「い、いや!何でもないよ。それよりアリサは何を願ったんだ?」

尋ねられたリィンは慌てた様子で答えを誤魔化すように逆に質問した。

「私?私は『ラインフォルトグループで働く人達の未来が明るい未来でありますように』……ね。」

「う………それは遠回しに俺に婚約してくれってプレッシャーをかけているのか……?」

アリサの答えを聞いたリィンは大量の冷や汗をかきながら表情を引き攣らせて尋ね

「フフ、どうかしらね?―――リィンは何をお願いしたのかしら?」

尋ねられたアリサはからかいの表情で答えた後尋ねた。

「俺か?俺は『大切な人達をこの手で守れますように』………かな。」

「クスクス、貴方らしいわね。」

リィンの答えを聞いたアリサは微笑み

「そ、そうか?」

「ええ。実際に貴方は私を2度も庇ってくれたじゃない。」

「あれは勝手に身体が動いただけなんだけどな………それに仲間を庇うのは当然の事だし。」

「………………………なるほどね。確かに貴方だったらZ組のリーダー的な役割を果たせたかもしれないわね。」

リィンの答えを聞いたアリサは静かな笑みを浮かべて頷いた。

「へ?それってどういう意味だ?」

「さて、どういう意味
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ