5games
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が小さくなるはずがない。彼女は例えカグラさんに完膚なきまでに叩きのめされようと、彼女さえ辱しめればそれで収支をプラスにできると考えているのだろう。
「じゃあ俺はリオンくんとはやり合わない方向で」
「「「「ここに来て逃げ腰!?」」」」
ソフィア同様にターゲットと化しているレオンはどうなのかと思っていると、彼はここに来て自信がなくなったのか、自分を目の敵にしている彼から逃げる方向で考えているようだ。
「だってここでリオンくん倒したらお小遣いもらえなくなるかもしれないし」
「お小遣いなんかもらってるんだ・・・」
こいつも稼ぎは十分なはずなのに、従兄弟であるリオンさんからお小遣いなんかもらってるレオンを白い目で見る。別に悪いことではないけど、遠慮というものはないのだろうか?
「あ!!もう向こう揃ってるじゃん」
目的地が見えてくると、そこには周囲を観戦のために囲っている観客たちと、中央にすでに全メンバーが揃っている対戦相手の姿が見えた。
「遅いぞ、お前たち」
待ちくたびれたといった表情のカグラさんがそう言う。広場にある時計を見てみると、時刻は丁度決勝戦開始を指していたので、その反応も当然なのかもしれない。ソフィアが服をあんなことにしなければ、こんなに遅くなることもなかったのに・・・
『定刻となりましたので、これより791年マーガレット祭ゲームトーナメント!!決勝戦を執り行います!!』
司会のその声と共に会場が歓声に包まれていく。今日一日はお祭りだから、みんなテンションが高い。蛇姫の鱗に来てからここまで盛り上がったのは初めてなんじゃないだろうか?
『今年の決勝戦のゲームは《5games》です!!』
恒例の魔水晶ビジョンに映し出される勝負種目。だが、今回の競技は今まで以上に予想がつかない。五つのゲームがあるってことなのだろうか?今までは一つしかやってなかったけど、決勝戦は盛り上げるために特別仕様になっているのかもしれない。
『この決勝戦は名前の通り、五つの競技を行っていただきます。五つの競技のうち、先に三勝したチームが優勝となります!!』
このゲームもおおよそ名前から連想することができるものだった。分かりやすくてありがたいなと一人頷いていると、司会者から続きが述べられる。
『この《5games》はプレイヤーとサブに別れて行います。例を出してみますと・・・』
ビジョンの映像が切り替わり、画面にゲーム名を表示する場所と、その下にplayerとsubという五つの枠が表示される。
『ゲームが決まりますと、各チームには誰がプレイヤーとなりゲームを行うのかを選択していただきます。一度決定しますと変更できないので注意してください』
お試しにと
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