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ソフィアとのケンカが無事に終了・・・いや、とある事情にて終わらせざるを得なかった。その理由は、現在の俺の姿にある。
「シリル、大丈夫?」
「寒くない?」
体育座りしている俺の顔を覗き込むように声をかけてくれるのは、天竜と天神。彼女たちは今の俺の精神上体を察して、優しい言葉をかけてくれているのだ。
「うん・・・大丈夫・・・」
それに対してひきつった笑顔で返答する。本当は全然大丈夫じゃない・・・もう泣き崩れていいならどこぞの虎のマスターみたいに号泣したいけど、さすがにみんなの前でそれをするのは気が引けるのでやめておく。
「レオンがもうすぐ戻ってくるはずだから」
「それまではそれで我慢してね」
俺がこんなにうちひしがれている理由・・・それは、ソフィアに完敗してしまい、服を全部奪われてしまったからだ。辛うじて下着は守り抜くことが出来たんだけど、他は全部彼女に持っていかれてしまった。しかもあいつ、あろうことか全部に水ぶっかけやがったから、奪い返して着直すことができなくなってしまった。
「シリル、可愛いよ、その格好」
笑いを堪えながらそういうのは今回の一件の主犯である少女。彼女は大きなタオルを被って路地裏で体育座りしている姿を、あらゆる角度から覗きこんでは嬉しそうに頬を緩ませていた。
「ソフィア嫌い・・・大っ嫌い」
膝に顔を埋めるようにうつ向ける。大通りからは大きく離れていたけど、それでも通行人がたくさんいた。そんな場所でこんな少女になす統べなく完敗するなんて・・・恥ずかしくて仕方がない。
「恥ずかしいのはそれだけじゃないでしょ?」
すぐにでもこのムカつく面をぶん殴ってやりたい。ただ、それをやると下着が見えてソフィアに弄られてしまうからやめておく。
こいつに頭を踏まれたり服脱がされたり・・・なぜ勝てないのだろうか?相性か?相性なのか?
「お〜い!!シリル!!」
歯軋りをさせて変態娘を睨み付けていると、遠くから待ちわびていた少年の声が聞こえてくる。それを聞いたシェリアは、彼を呼び寄せようと路地裏から通りの方へと駆けていく。
「ソフィアに負けて服脱がされたシリルぅ!!どこだぁ!!」
「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
彼の幼馴染みの天神が姿を見せるよりも先に、大声で恥ずかしい事実を街の人に聞こえるように叫ぶレオンに思わず発狂する。なんてこと叫びやがるんだあの野郎は!!
「レオン!!こっちこっち」
「おっ」
その直後、建物の間から顔だけを覗かせ少年を手招きするシェリア。それに気付いた彼は、小走りに俺たちが隠れている通路へとやってくる。
「シリル、生きてるか?」
うずくまっている姿を見て笑い半分、哀れみ半分といった表情でやって来る氷の神。その気持ちはよくわ
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