暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第30話 「燃える小学生」
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ま、まあディアーチェは礼節とか弁えてるけど口調に関してだけ言えば尊大な方だし、シュテルは話し方は丁寧だけど毒舌というか茶目っ気満載なところがある。レヴィに関しては誰にでも気さくに行っちゃうから……あのへんと比べたら確かにあたしがタメ口で話したところでインパクトはないわね。
「……本当にいいんですか?」
「君が断固として嫌だ、ということでなければ」
「分かったわよ、じゃあ好きにさせてもらうわ。あなたの今みたいな言い回し聞くとこっちで話さない方が馬鹿らしくなるし。その代わり、そっちもシュテル達と話すときみたいに話してよね。あたしだけってのはフェアじゃないっていうか、こっちばかり歩み寄ろうとしてるみたいで癪に障るから」
本当は年下の自分が砕けた話し方をするのに丁寧な感じに返されるのが嫌なだけなんだけど。シュテルみたいに誰にでもそういう感じなら気にならないけど、この人は相手によって砕けた話し方をするし。
「バニングスがそう言うならそうしよう」
「それもなし! 今後はあたしのことはアリサって呼びなさい。親しくなったって言うんなら名前で呼びなさいよね」
「なかなかに強引だな。まあ君……お前らしいとは思うが。デュエルでもそういうところが出てるし」
さらりと言われたが上げてから落とすような言い回しだっただけになかなかに引っかかる言葉だ。こういうところがあるからシュテルと似ているだとか言われるに違いない。
「どういう意味よ?」
「そうやってすぐに熱くなるのがよろしくないって意味だ。個人的にアリサの戦い方は嫌いじゃないが、ブレイブデュエルは突っ込むだけで倒せるほど甘いゲームじゃない。さっきの俺とのデュエルもそっちが負けた最大の原因は熱くなったところだ」
「それは……そうだけど。でもあんなに避けられたら誰だって頭に血が昇ってもおかしくないでしょ」
惜しいと思える攻撃はあればまだいいけど、完全に読み切られて回避され続ければムカつくのは当然と言えるはず。それも並行して自分自身に対しても苛立ちを覚えるからあたしは人よりも熱くなってしまうんだろうけど。
「確かにそうだが、お前ももう始めたばかりの初心者じゃないんだ。チーム戦なら周りが助けてくれたり、協力して意味のある一撃を当てることが出来るだろうが、個人戦では全て自分でやらないといけない。意味のある一撃を当てるためには先を読みながらデュエルを組み立てる力が必要になる」
その言葉を聞いたあたしは冷静にさっきのデュエルを振り返ってみる。
近接戦闘じゃ分が悪そうだから中距離から炎で……って最初こそ考えてはいたけど、途中から完全にムキになってたわよね。相手がどう避けるだろうとかあんまり考えず、避けられないほど攻撃すればいいって感じだったし
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