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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第30話 「燃える小学生」
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るのにどうしても直すことができない。勝負事になるとそれが余計に出やすくなってしまうだけにこのままではなのは達の足を引っ張ってしまう恐れさえある。ブレイブグランプリが開催されるまでの1か月の間でどうにかしなければ。
「……って思っても、性格なんてすぐに変えられるものじゃないし。戦い方を変えれば、とも思うけど……自分の好みに反する戦い方をする方が逆にストレスが溜まって熱くなる気がするわ。いったいあたしはどうしたら……ひゃっ!?」
突然感じた冷たさにあたしは悲鳴を上げつつ身を震わせる。
これまでに似たような経験があるだけに冷たさの正体は何となく分かる。問題なのはいったい誰があたしにそれをしたかということだ。状況的に出来る人物はあの人しかいないんだけど……
「ショウさん……何するんですか?」
「難しい顔してたから、ついな。ほら、これでも飲んで落ち着きな」
「ついって……ありがとうございます」
アリシアやはやて、レヴィあたりだったらそれで納得出来てしまう自分が居るのだが、少なくともショウさんはあの子達とは違う分類に入る人間のはず。故についやりたくなったといった理由で納得出来るはずもない。
とはいえ、あのままだったなら負のスパイラルによってあたしの精神は深く沈んでいただろう。それにジュースをもらっただけにあれこれ言うのはあまり良い気分ではない。状況的におごってもらっているだけに。その分の代金を渡せば言える立場にはなるけど、それはそれで悪い気がする。
「……ショウさんって今みたいなことするんですね。意外です」
「まあ偶にはね。と言っても誰にでもかんでもするわけじゃないけど……一部の人間に関してはそのままで居ろって思ったりもするけどね」
親しくなった相手にしかやらないってことみたいだけど、あたしにするのはやめて、なのはやフェイトあたりにしてほしいものだ。あの子達ならあたしと似たような反応をするだろうけど、きっと誰にでもするわけじゃないと言われれば満更でもない反応をするはずなのだから。
そういう意味じゃ……恋する乙女は無敵とか言われるのも何だか分かる気がするわ。
しかし、なのはもフェイトも恋する乙女だと言われれば否定するに違いない。アリシアやはやて並みに飄々とした態度にしろとまでは言わないけど、はにかみながら肯定するくらいにはなっても良い気がするんだけど。
このまま何もアピールせずにそのへんの誰かに取られた日には……慰めるのも面倒臭そうだし。まあ本気で取り合いが起こって険悪になるのはそれでそれで嫌だけど。
本当にショウさんのことが好きなのか、それとも恋に恋をしているだけなのか……そこらへんがはっきりと見えてこない年頃と性格な子達だけに今あれこれと動き回るのはやめておいた方が良
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