第3章:再会、繋がる絆
第62話「出来る事から」
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..。」
かやちゃんが初めて優ちゃんと出会い、そしてあたしが一度死んだ場所。
シュライン曰く、あたしが死んだ事とか、かやちゃんの存在が印象深そうとの事。
「事件の事は詳しくは聞いてないんだよね。そういえば。」
あたしは死んでデバイスになって眠ってたから、その後かやちゃんや優ちゃん、雪ちゃんから軽くあらましを聞いた程度にしか、あの時の事は知らない。
機会があれば、改めて聞いてみようかな?
「.....って、あれ?」
使い魔とのパスが消えた。...つまり、何者かに落とされたようだ。
「まさか...。」
もう一度使い魔を放って、撃ち落とされた所が遠くから見える場所へと送る。
そして、辺りをよーく見てみると....。
「...魔力反応...多分、いるね。」
姿は見えない。だけど、滲み出る優ちゃんの魔力を感知する事ができた。
つまり、どこかに優ちゃんの偽物がいるという事。
「探索を妨害しにきたって所かな?...って、また落とされた。」
...警戒されてるって事は、これ以上使い魔を放っても無意味だろう。
むしろ、何度も送っていると今度こそ攻め込まれて殺されるかもしれない。
「...わかったよ。あたしも大人しくしててあげる。」
今のあたし達では勝てるかは分からない。だから、ここは素直に引き下がっておく。
...少しでも優ちゃんのリンカーコアを回復させておきたいからね。
「(...動く気配はない....か。)」
もう一度使い魔を放って、さらに遠くから様子を見る。
しかし、魔力が動く気配がない。
「余裕があるのか、或いは別の理由があるか...。」
なんとなく、ほんのなんとなくなんだけど、偽物には違和感を感じる。
雪ちゃんの死が認められない優ちゃんの“負の感情”が姿を為したらしいけど、それにしてはあまり動きがない。
「....今考えても仕方がないか...。動きがない方が都合がいいしね。」
もしかしたら漁夫の利を狙ってるだけかもしれないし。
「...とは言っても、これ以上はねー....。」
偽物がいるからには、探索はあまりできない。
かと言って、このまま眠るには時間が勿体なさすぎる。
「撃ち落とされないくらい離れた場所を探索しようかな。」
そう思って、適当に街の方に使い魔を飛ばそうとする。
「....っ!?」
ギィイイン!!
その瞬間、飛んできた剣を咄嗟にレイピアで弾く。
「(どこから!?いや、それよりも...どうやって....!?)」
剣を飛ばす...そんな攻撃をするのは、あたしの知ってる中では三人しかいない。
まず優ちゃん。そしてその
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