二日目 舞い降りる姫
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、違う。
俺は妬んでいる。
そして俺はその妬みを隠そうとしている。
自分だから解らない。
でも、自分だから解る。
俺は役立たずだから……だから才能を持ってる奴を羨ましいと思っている。
他人は悪くないんだ。
ロズっちも。
レムもラムも。
他人は関係ないんだ。
これは俺の問題で。俺自身で解決する案件だ。
────だから……前を見ろ。
進め、歩み続けろ。
立ち止まったら駄目だ。俺は俺の足で俺の道を進むんだ。
俺は俺が嫌いだ。
する事成すこと中途半端で、他人は出来て俺は出来ない。
そんな俺が嫌いだ。
俺は自分が嫌いだ。
したい事も出来ないのに。
したくない事も出来ない。
そんな自分が嫌いだ。
俺はナツキ スバルが嫌いだ。
無理と解っても。無駄に足掻いて失敗して、色んな奴に迷惑を掛けて。
ナツキ スバルは自分のしたい様に自分が正しいと思い込んで行動し。
その結果が一人の女の子を泣かせた。
俺はそんなナツキ スバルが。
────大っ嫌いだ。
自分という存在を肯定しようとして他人を傷付ける。
解ってる、そんな事は解ってる。
でも、理解されないのはもう……嫌なんだ。
…………耐えられないんだ。
『××××』を救うためなら何度、自分を犠牲にしても構わないと思っていた。
でも、それでも彼女は俺の行動を理解してくれなかった。
理解しようとも……してくれなかった。
解ってくれると信じた。
でも、信じてくれなかった。
信じてもらえなかったんだ。
裏切られた。
裏切られた。
裏切られた。裏切られた。
裏切られた。裏切られた。裏切られた。
裏切られた。裏切られた。裏切られた。裏切られた。
裏切られた。裏切られた。裏切られた。裏切られた。裏切られた。
────信じてたのに!
俺は自分勝手だ。
傲慢で怠惰な人間だ。
俺のRe:スタートは誰にも理解される事はなく。誰も俺の事を信じてはくれなかった。
……解ってる、解ってるよ。
信じてくれなんて言ってもすぐには信じられないかも知れない。
でも、何時か解る。
これで良かったんだって……。
何度も何度も何度も。
俺は繰り返した。
そう、繰り返し続けた。
そしてそれは一度も理解される事なく────ナツキ スバルはRe:スタートする。
耐えられない……理解されないのは嫌なんだ。
そう言ってナツキ スバルは自ら命を断つ。
理解されないのなら……そうするしかねぇじゃん。
解ってる……それが傲慢な事だって解ってる。でも、それでも誰一人として俺を信じて
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