二日目 舞い降りる姫
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笑われた。
このネタで笑われた。
その声はラムのものだった。
ラムは慌てて口元を両手で塞ぎ。
何事も無かったかのように……いや、さっきより歩く速度速くなってますね。これは俺のネタが面白くて不意に笑ってしまったのが恥ずかしかったのだろう。
その紛らわし方に俺は自然と笑を零した。
まさか普段から俺の事を『バルス』って呼んでるラムに笑われるとは。
ラムは知らないはずだ。
バルスが目潰しの呪文である事を。
ムスカが天空の城で「まるで人がゴミのようだwww」なんてほざきやがる糞野郎の名前って事を。
まぁ、だからこそ俺は笑ってるんだろうな。
鏡を見なくても分かる、自分が笑っていることくらい。
────責めて今だけは笑っていよう。
何故、そう思ったのかは解らない。
でも、なんだろう。
今は、笑える時は笑っておけ。
そう、誰かに言われた様な気がした。
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