第一章 ハジマリ
第5話 真夜中の出来事
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レならこの部屋を出て左にまっすぐ進めばある。
じゃあどうして……
瞬間、天馬の中に言い表しようの無い不安が生まれる。
(まさか……何かあったんじゃ……)
――やっぱり捜しに行こう……。
そう考え出すと天馬は居ても立ってもいられず、隣で眠っているフェイを起こさない様に部屋を出た。
部屋を出て、木枯らし荘の中を全て捜してみたがアステリの姿はどこにもなかった。
まさかと思って玄関を見てみると……
「やっぱり……ない……」
そこにはあるはずのアステリの靴が無く。代わりに、なぜか開いているはずの無い玄関の鍵が開いていた。
それはアステリが外に出た事を証明する、何よりの証拠だった。
(どうしてこんな夜中に……)
天馬はより一層強い不安を抱きながら、誰にも気づかれない様に家を出た。
外は夜中なだけあって、人っ子一人歩いておらず。いつも近所の人達で賑やかな公園や住宅街も静まりかえっていた。
まだ少し肌寒い夜の町を一人、歩いていく。
木枯らし荘の周りには……いない。
近くにある公園にも…………いない。
「アステリ……どこにいるんだよ……っ」
夜の雰囲気も合わせて彼の不安はどんどん強くなってくる……。
「あと近くで言うと……河川敷……くらいかな……」
――胸騒ぎがする。
――早く、アステリを見つけないと。
天馬は走り気味に河川敷へと向かった。
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