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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜番外編 アリサのお見合い篇
第4話
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……取締役だった母の裏切りに遭った。」

「え―――――」

「ラインフォルトグループの大株主全員を味方につけたのよ。ルーレの領主であったログナー侯爵から帝国軍の有力人物まで……貴族派・革新派双方の意を受けてお祖父様は退陣を余儀なくされ……母の新会長への就任が決定した。」

「…………………」

悲しそうな表情で答えたアリサの話を聞いたリィンは黙り込んだ。

「お祖父様は……私を残してラインフォルトを去った。味方だと思ってたシャロンも雇い主である母に従うだけだった。それが――――6年前の出来事よ。」

「そうか…………………アリサは……納得が行かなかったんだな?お母さんのした事というより”家族”が壊れてしまったことが。」

「ええ………そうね。実の親を陥れた母様も、それをただ受け入れたお祖父様も私は納得が行かなかった……あれだけ優しかったシャロンが何も言ってくれなかったことも。ラインフォルトグループの存在が私が思っているより遥かに巨大で………その重みの前には、家族の絆なんて意味がないなんて絶対に認めたくなかった。ミシュラムでの休暇の時のリウイ陛下達を見た時の姿が私が思い浮かべていた理想の姿だったわ。”ラインフォルトグループ”とは比べものにならない遥かに重みがある”メンフィル帝国”の皇族という重みの前でもあの人達は普通の家族としてみんな、仲良くしていた。」

「…………………」

「だから私は――――実家を出て士官学院に入ったのかもしれない。」

「…………………」

アリサの話を聞いたリィンは黙り込んだ。するとその時アリサはベンチにもたれかかり

「ふふっ、でも結局全然、母と家から逃げられなくて。お祖父様はお祖父様で飄々と第二の人生を楽しんでて。私一体何をやっているんだろうって一時期滅入った事もあって……………ノルド高原でお祖父様と再会し、Z組のみんなとノルド高原の星空を見た時どうでもよくなって、わかった気がしたわ。どうしてお祖父様がノルド高原に移り住んだのかを。」

苦笑しながら答えた後微笑んだ。

「そっか………――――アリサは強いな………こうして俺に色々と話してくれたってことは………多分、前に進めるきっかけが掴めたってことだろう?」

「ふふっ……そうね。だとしたら、それはきっと士官学院に入ったからだと思う。Z組のみんなに、部活のみんな……本音で向き合える仲間と出会えたから私は強くなれた。――――それはリィンも同じでしょう?」

「………ああ。」

微笑みながら言ったアリサの言葉にリィンは静かな笑みを浮かべて頷いた。



「私を強いって言うけど………リィンの方がもっと強いじゃない。私と同い年なのにメンフィル帝国の親衛隊員だし……剣だってあのラウラと同じかそれ以上の腕前に感じ
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