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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜番外編 アリサのお見合い篇
第4話
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ど。」

「実際は、今日会った印象の数倍くらいは強烈でしょうね。一緒に食事できる機会すら3ヵ月に1度あるかどうか………代わりに一緒にいてくれたのがお祖父様と、シャロンだったの。」

「そうか……………あれ?今日の見合いではお祖父さんの姿は見かけなかったけど……」

「お祖父様はノルド高原で余生を過ごしているわ。」

「へー……………ちなみに今日アリサ達の傍に控えていたメイドの人――――シャロンさんとの付き合いも結構長いんだよな?随分親しげに接していたし。」

アリサの説明を聞いたリィンは目を丸くした後アリサとシャロンのやり取りを思い出して尋ねた。

「ラインフォルト家に来てから8年くらいになるわね。………家が家だから、子供時代、本当の意味での友達は少なかった。貴族の子からは疎まれ、平民の子からは特別扱いされ……でも、二人がいてくれたから少なくとも寂しくなかったわ。お祖父様は、乗馬やバイオリンなど色々な趣味の手ほどきをしてくれたし……シャロンから護身術や弓の扱い、貴族の子女並みの礼儀作法を教わった。………いっぽう母は………会長である祖父の意向を無視して際限なくグループを拡大していった。」

「そうだったのか………でも、元々かなり大きな技術工房ではあったんだろう?」

「ええ、鉄鋼や鉄道から戦車や銃のような兵器まで………”死の商人”と揶揄されるだけのモノ作りはしてきたと言えるわね。そのこと自体、複雑ではあるけど”恥”と思ったことは一度もないわ。でも――――ここ数年、ウチが作ってきたものを考えると、さすがに行き過ぎとしか思えない。」

「ここ数年作ってきたもの……?」

複雑そうな表情で話をしたアリサの話を聞いたリィンは首を傾げた。

「クロスベルにしばらく滞在していたのだから、知っているでしょう?先程話に出した旧エレボニア東部、ガレリア要塞に2門設置されていた”列車砲”のことは。」

「ああ………噂くらいは。何でも、世界最大の長距離導力砲だったそうだな?」

「私もスペックしか知らないけど恐ろしいほどの破壊力よ。旧カルバード共和国、メンフィル帝国と領有権争いをしていた”クロスベル自治州”の全域をカバー。たった2時間で、人口50万ものクロスベル市を壊滅できるらしいわ。」

「………とんでもないな。メンフィルやクロスベルが開発した新たな兵器もそうだけど、その”列車砲”も戦争というより、虐殺にしか結びつかないと思うんだが……」

アリサの話を聞いたリィンは溜息を吐いた後複雑そうな表情をした。



「ええ、私もそう思う。そして……母が受注したその兵器の完成に立ち会った祖父も同じだった。何というバチ当たりな兵器を造ったんだろうって悩んだみたい。そして、帝国軍に2門の列車砲を引き渡すか迷っていたところで
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