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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜番外編 アリサのお見合い篇
第3話
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「シャ、シャロン。」
「…………………”半日も賭けて”、ですか。」
上品に微笑みながら言ったシャロンの説明を聞いたアリサは冷や汗をかき、エリゼは静かな口調で呟いた後全身に纏っている怒気のオーラを更に強めてジト目でアリサを見つめ続け
(お願いだから火に油を注がないでよ、シャロン!!被害を受けるのは私なのよ!?というか貴女、絶対こうなるとわかっていてわざと言っているでしょう!?)
(どこを探しても婚約者の目の前でするお見合いなんて絶対にないぞ………)
エリゼに見つめ続けられたアリサは大量の冷や汗をかきながら表情を引き攣らせて心の中でシャロンに突込み、リィンは疲れた表情になった。
「え、えっと……そ、そう言えば二人とも以前出会った時と服装が違うわよね?親衛隊員や皇族専属侍女長の服装でもお見合いで十分通用する服装だと思うのだけれど……」
そして話を変えるかのようにアリサは冷や汗をかいて若干焦った様子でリィンとエリゼを見つめて尋ね
「ハハ………ま、まあお見合いなんだからそのまま戦場に出る軍服姿だと相手に対して失礼だからな。」
「お相手はあのラインフォルトグループを率いる立場の一族の方達なのですから、こちらとしても失礼をする訳には参りません。」
尋ねられたリィンは苦笑しながら答え、エリゼは静かな表情で答えた。その後料理が運ばれ、両家は料理を口にしながら会話を交わしていたが、リィンとアリサは互いに気まずい雰囲気を纏わしながら会話を交わしていた。
「さてと………後は本人達に任せて私達はそろそろ失礼しましょうか。」
そして食事を終えて、ある程度の時間が経つとシュバルツァー伯爵が提案し
「そうですね。………シャロン、行くわよ。」
提案に頷いたイリーナ会長はシャロンに視線を向けた。
「かしこまりました、会長。……それでは私達はこれで失礼しますので頑張って下さいね、アリサお嬢様。ちなみにこの後の会長は予定が入っておりまして……ホテルの部屋で待っているのは私だけになります。ですので朝帰りをされましてもシャロンは決して誰にも言いませんわ♪……あ、何でしたらお二人で甘い夜を過ごしたい時に連絡して下さったらいつでもこのシャロンが部屋を手配しますし、シュバルツァー伯爵家の方達の方にも説明しておきますわよ?」
「ええッ!?」
「シャロン!!」
からかいの表情で言ったシャロンの言葉を聞いたリィンは驚き、アリサは真っ赤にした顔で怒鳴り
「に・い・さ・ま〜?」
「な、何でそこで俺を見るんだよ、エリゼ!?」
膨大な威圧に加え、さらに背後には魔力によって発生した電撃がバチバチと迸るほどの魔力を全身に纏って極上の微笑みを浮かべるエリゼに見つめられたリィンは大量の冷や
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