第十章 仮想世界
第7話 非日常の始まり
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
亜衣麻衣美衣の三人のちょっかいを適当に振り払ってなんとかギリギリで教室に入った。
そこには既に十香と折紙が席に着いていた。
十香と折紙もいきなりの朝に驚いたようだが家を出た直後に琴里から説明を受けたから一応は問題ないそうだ。
しかし、ここのクラスでは士道、折紙、十香、上条、或守以外は全員AIで動いてるんだよな……それにしてはなんか、本物と同じような反応というか……″いつも通りすぎて″逆に違和感を覚え始めた。
だけど或守を見るたびにその違和感は消えてしまう。ここが仮想世界だと再認識されてしまう。
ちなみに或守は現実世界では架空の席に座っていたが、前に或守が言った通り誰もその光景に疑問を持たなかった。
まるで、最初からそうであったかと言わんばかりに。
ーーーー
ーーー
ーー
ー
午前午後の授業もなんとか終わり放課後になった。
部活も入ってないし士道達はいつも通り帰ろうとしていた。
或守「五河士道、これで学校は終わりですか?」
士道「あぁ、部活にも入ってないしな。いつも通りすぎて面白くなかったか?」
或守「おもしろい……というのは私には分かりません。ただーーこれでは足りない」
士道「足りない?」
或守「わたしは、愛を知りたいです。昼休みの、五河士道を取り合う……あれは興味深かったと思います」
実は昼休みの時に折紙と十香が(まあほぼ毎回なのだが)士道を取り合って喧嘩をしていた。最近ではそこに八舞姉妹も加わって……或守はそのことを言っていたのだ。
或守「それに、昼休みの上条当麻のハーレムも中々興味深かったです」
上条当麻は転校してきた身だが既に三、四人の女の子を落としている(確信)
現にその女の子達は勿論、そのハーレムに興味を持った女の子達が昼休みに上条の席の周りを埋め尽くすのだ。
それは日によってまちまちだが二、三人は上条と一緒に昼ごはんを食べていた。
だが現実世界では七月に入ったあたりでぱったり無くなった。理由は分からないが、反応を伺う限り上条自身が嫌われたというわけでは無さそうなのだ。
どちらかと言うと見えない壁を読み取ったから渋々引いたような……そんな感じだった。
しかし、それも現実世界での話。
データ自体が七月より前にとったせいか再び上条ハーレムが作られていたのだ。
いきなりの事に上条は困惑し、男子からの嫉妬の目が凄かったのは別の話。
或守「けれど、五河士道は彼女達を選択しませんでした。だから私には五河士道の間に愛は形成されないと推測します。上条当麻も同様の理由です」
士道「そ、そうなのか……でもなぁ、あの中から一人選べってのも……」
士道は困惑していた。
愛を教えるため
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ