水族館
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いっぱいになる。だが何もわかっていない彼女には釘を刺す必要がありそうだ。唇に手を当てて、どうやら今日何があったのか思い出しているようだった。そんな彼女の空いているほうの手を引いて抱きよせ、耳元でそっとささやく。
「わっ・・・れ、怜治さんっ・・・!」
「今日、奈々いつもとなんだか違うよね?水族館でときどき見られてるの、気づかなかった?おかげでちょっとハラハラしてたんだ」
「・・・・っ」
「そんな可愛い格好して、化粧して。ほんと気が気じゃなかった」
「・・・ううっ」
「誰に教えられたのか知らないけど、そのままの奈々が十分可愛いよ?おしゃれもいいけど、2人きりで会うときだけにしてほしいな」
「あ・・・は、はい・・・っ」
「ここも。ここも・・・・ここだって」
鎖骨、手首、耳と静かにキスを振らせていく。
「全部俺の、だからね。誰にも見せたくない。だから」
「ちょ・・っ」
ワンピースを軽くずらして、鎖骨の少し下に自分の印をつける。
「見えないところならいいよね?俺のってつけとくよ」
「ぁ・・・れいじさん・・・・・っ・・・」
「ん・・・・もうちょい・・・うん、できた」
「・・・はずかしいです・・・・・・」
「消えないように定期的にしなきゃね」
「!?」
「・・・だめかな?」
「〜〜〜っ、怜治さん・・・!!」
「ね?」
「もう、知らないです・・・!でも可愛いって思ってくれたなら、満足です」
「?」
「少しでも気に入ってもらいたくて、雑誌とか見て調べたり、がんばりましたから。結果的にちょっと困らせちゃったみたいですけど」
えへへ、と笑う彼女は小悪魔としか思えない。
「−−−−まいったな」
「?」
「離したくなくなったよ」
「え、れ、怜治さん!?」
「動いても無駄だよ。しばらくこのままだね」
「今日、なんかいじわるです・・・」
「それこそ気のせいじゃない?」
「気のせいじゃないです!」
俺を困らせたいとしか 思えないな
(空回るところも かわいいけど)
(耳元でささやき続けるの、やめてもらっていいですか?心臓いくつあっても足りません・・・!)
(芸能人は見つかったらまずいから、外では静かにしなきゃって言ってなかった?)
(いつもは気にしないのに・・・!)
お題元:確かに恋だった 様、TOY 様
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