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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第241話
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ア将軍が内戦に加担した理由を知ったミュラー少佐は絶句し、トワは信じられない表情をし、アンゼリカは真剣な表情で呟き、オリヴァルト皇子は疲れた表情で溜息を吐き、アルフィンは複雑そうな表情でオーレリア将軍を見つめた。



「ちなみに”黒旋風”は何で貴族連合に加担したの〜?」

「フッ、それは当然武人として歴史に俺の名を残す為だ。」

「なっ!?内戦を勃発させた挙句メンフィルとの戦争勃発の元凶である貴族連合に加担する事でどうして武人として歴史に名を残す事になるんですか!?」

ミリアムの問いかけに答えたウォレス准将の話を聞いて驚いたリィンは厳しい表情で問いかけた。

「フッ、エレボニア全土を巻き込み、更には異世界の大国をも巻き込んだ内戦……間違いなく歴史に名を残す大戦(おおいくさ)として未来永劫語られる事になるのは目に見えているだろう?そして未来永劫語られる大戦に名を残す”勝者側”の武人になる等、武人として本望だろう?」

「おいおい……そんな事の為だけに貴族連合に加担したのかよ………」

「貴方もオーレリア将軍同様武勲を求めるあまり、”軍人としての本質”を見誤っていたんですね………」

「というかエヴリーヌ達――――メンフィルにまで勝てると思っていただなんて、馬鹿じゃない?こういうのを何て言うんだっけ……?ああ、思い出した。『井の中の蛙大海を知らず』だったね、キャハッ♪」

「まさにエヴリーヌの言う通り、無謀過ぎな考えだね。」

「フィ、フィーちゃん。」

「どうしてエヴリーヌお姉様はこういう時に限って、的確な諺を思い出せるんですか………」

ウォレス准将が内戦に加担した理由を知ったトヴァルは疲れた表情で呟き、ツーヤは真剣な表情でウォレス准将を見つめ、呆れた表情で溜息を吐いた後不敵な笑みを浮かべたエヴリーヌの意見に同意したフィーの答えを聞いたエマは冷や汗をかき、プリネは疲れた表情でエヴリーヌに指摘した。



「オーレリア将軍……!サンドロッド卿を超えたいという気持ちは私も武人の一人として理解できますが、反逆者になり、民達を苦しめてまで自らの武勲を求める方法は幾ら何でも人道から外れ過ぎています……!」

「例え”外道”と言われようと”史上最強”である”槍の聖女”を超える……”槍の聖女”を超える事を決めた時からその程度の覚悟はしている!」

「それに昔からこういう諺があるだろう?『勝てば官軍負ければ賊軍』ってな。ま、その結果俺達は”賊軍”になり、反逆者の汚名を歴史に残す事になってしまったが……悪党になってしまったのならば、世紀の大悪党としてこの決戦で我が武を示すのみ!」

「貴族連合に加担した事で命を落としたのに貴族連合に加担した事に反省している所かむしろ開き直っているんですけど………」

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