暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス 黒龍伝説
誓う蛇
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るぐらいだな」

「そう」

「それにあれは見ても面白く無い。いや、面白くなくなる。全てが知れてしまう。世の中がつまらなくなる。オーディンの爺以上に冷めた存在になっちまう」

「そうだね。40位の時には、女性に対しても興味を失って置物みたいになってたっけ」

「ああはなりたくないからな」

そんな話をしているとボーデヴィッヒさんが意識を取り戻す。

「こ、ここは?」

起き上がろうとするのを簪が抑え、それから水差しで水を飲ませて落ち着かせる。

「ここは保健室だ。どこまで覚えている?」

「……教官の弟を倒した所まで。何があった?」

「こっちもよく分かっていない。ただ、急にボーデヴィッヒさんのISが溶けて、全く別の姿をとった。それで暴走みたいなことになって、オレと簪で救出した。その後も暴れようとしたから太陽まで投棄してきた。ISコアは無事だ。今はドイツと今後どうするかを交渉中だ」

「それから色々と臓器が弱ってるから1週間は安静にすること。無理をする必要はないからね」

「とりあえず、今はもう一度眠るといい。なに、何かあってもオレ達が守ってやるし、助けてやる。安心して眠るといい」

「……うん」

簪が子供を寝かしつけるように一定の間隔で軽く叩きながら、子守唄を歌う。昔、オレが作った魔術的にリラックスと睡眠導入が行われる子守唄だ。一曲丸々聞ける子は一人もいなかった。同じようにボーデヴィッヒさんもすぐに眠りについた。

「ふふっ、寝顔はやっぱり可愛いね」

「寝顔以外にも可愛いところなんていっぱいあったさ。慣れないことに戸惑っている姿なんて特にな」

「私も見てみたかったな〜」

それから簪と他愛のない話をして、検査の結果を聞いて保健室から釈放されて、そのまま織斑先生に捕まり詳しい事情聴取が行われた。太陽まで短時間で行ってきたことに驚いていたが、そもそも量産機でも宇宙までは軽く飛べるし、宇宙に出てしまえば一度加速すれば後は慣性で移動できるんだから太陽に行くぐらいなら余裕だ。

行くのはな。重力圏に捕まれば戻るのにエネルギーを大量に消費するし、そもそも一度ブレーキをかけるのにどれだけのエネルギーを消費することになるやら。遠いから孤独にも耐えないといけないし、生命維持をISに完全に任せられる信頼がなければそんなことはできない。

それに対してオレは、そもそも真空に適応してしまっているので生命維持なんかは関係ない。孤独には慣れてるし、光速以上で飛ぶこともできる。というか、飛んだ。転移なんかだと軌跡が消えるから態と光速以上での飛行で太陽まで行ったんだからな。あとは、普通のブラックホール位なら重力崩壊面に達しようが抜け出せる位のパワーもある。熱に関しても超新星爆発に巻き込まれれば流石にボロ
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