暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス 黒龍伝説
誓う蛇
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だろうな。

「何の話をしている?」

「ああ、オレと簪の本気の試合の話。貸し切りにして使わないと周りの被害が大変なことになるからな」

「なんだ、銃の腕が下手なのか?」

「いや、超高速機動戦によるソニックブームの被害だ。それを利用した飛ぶ斬撃とか普通に使いまくるからアリーナのシールドの負荷もでかくてな」

「はあ?一体何を言っているんだ?」

「まあ、流れ弾による負荷も大きいんだけどね。ええっと、あの件のデータは閲覧不可だから、試し撃ちのデータでいいかな。これ、学園のサーバーにアクセスすれば見れるデータだから」

「オレもラファールの時のデータが残ってたはずだな。確か、こいつだな」

ラファールを磨り潰していた頃のデータが残っていたのでそれのアドレスをボーデヴィッヒさんに渡す。そのデータを見て目を大きく見開いて、オレと簪さんのことを見てくるボーデヴィッヒさんは可愛いと思う。





まるで前世の高2の頃のような忙しさだな。場違いだろうが、そう思ってしまう。タッグトーナメントの一回戦第3試合、ボーデヴィッヒさんと井川さんのチーム対織斑と篠ノ之さんのチームの試合にそれは起こった。

動きが拙い井川さんをボーデヴィッヒさんが援護して篠ノ之さんを倒し、織斑を一騎打ちで情け容赦なく撃破した後、急にボーデヴィッヒさんのISが液状化し、ボーデヴィッヒさんが取り込まれる。そして液体金属は暮桜らしき姿を取る。

この非常事態に待機していた教師2名が突入し、一瞬にして落とされる。速度的にはこの前のオレ達程度は出ている。それは問題ではない。問題なのは、搭乗者の保護をあまり行っていないのだろう。ボーデヴィッヒさんの気配が弱まった。こいつはオレ達への挑戦と受け取っていいのだろう。

「行くか、簪」

「うん」

鎧を展開して観客席からアリーナのシールドを破って突入する。同時にオレに向かって暮桜が突撃してくる。好都合だ。

「甘い!!」

真正面から組み付いて動きを封じ、そこを簪が閻水で装甲だけを切り捨ててボーデヴィッヒさんを救い出す。簪から閻水を受け取り、再生しようとする液体金属を、液体を刃にする閻水で吸収する。その際、ISコアだけは取り出しておく。

「液体金属のロボット相手のお約束は溶鉱炉だが、貴様には並大抵の火力では済まさん!!」

アリーナから上昇し、成層圏を突破して宇宙にまで飛び出し、太陽に向かって進む。そして、そのまま太陽に突っ込む。

「死にさらせい!!」

閻水の刃を太陽に突き刺し、完全に蒸発したのを確認してから学園への帰路につく。態々単身で宇宙にまで出たついでに、途中で浮遊系の能力を全てカットしてスカイダイビングを楽しむ。







学園に戻ると先生たち
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