誓う蛇
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利点はある。視線の高さや四肢の長さが変わるわけじゃないからな。感覚的に扱いやすい」
「なるほど、そういう利点があったか。小さいから力は弱いのか?」
「そんなこともないな。まあ、オレは生身でも怪力だからな。力不足だと感じることはないな」
「そんなものか」
そう返すと興味を失ったのか静かに授業が終わるのを待つようだ。まあ、少しは硬さが取れているから問題ないな。焦る必要はない。
昼休みになり、ボーデヴィッヒさんを連れて簪と合流する。
「元士郎、その子は?」
念話ですでに詳細は伝えてあるが今まで接触をしていないのに知っていれば不自然なために演技として簪に説明する。
「オレに相談しにくいことは簪にするといい。とりあえずは食事だな。ここの食堂は中々美味いぞ」
まあ、中々止まりなんだよな。種類が多すぎるから仕方ない。せめて方向性が似ていれば腕も上がりやすいんだけどな。やっぱり弁当を作った方がいいだろうな。今度の休みは調理器具と調味料を揃えに行こう。
「さてと、何を食うかな?バーガー類には手を出してなかったな。今日はそっちにしておくか」
適当なバーガーとポテトとコーヒーのセットを食券機で購入する。ボーデヴィッヒさんも適当に日替わりランチを注文している。簪は今日はきつねうどんにするみたいだな。昼食を受け取って、そのままほぼ指定席になっている窓際の4人掛けのテーブルに向かう。
食事を終えてからボーデヴィッヒさんに学園での生活を分かりやすいように軍隊に例えながら丁寧に説明していく。子供に教えるようにやっていけば、乾いたスポンジのごとく知識を増やしていってくれる。優秀で純粋だな。
子育てか。随分遠ざかったよな。セラの3人目以降はそういうのは一切してなかったからな。子供を育てると昔のことを思い出しやすいからって、基本子供は遠ざけていたな。伊達に8人も育てていない。子供、どうするかな。作って育てるのはいいんだが、同族がいないから辛い思いをさせちまうしな。頑張って何人も作るっていうのも有りといえば有りだけどな。
「あっ、そういえば今度あるタッグ戦、私たち出場停止だって。理由は言わなくてもわかるよね」
「まあな。やりすぎたからだろう。タッグ戦は生徒の今の実力を確認するイベントだからな。そんな中にオレ達が混ざるわけにはいかないからな」
微妙な味のブレンドコーヒーに顔をしかめながら答える。
「アリーナの貸し切りはまだ先だし、それに合わせて告知とかしないとね」
「見学とか来ても捉えきれないと思うんだけどな。まあ、やっておいたほうがいいな」
また襲撃があるかもしれないから分体に索敵行動はさせておく必要もあったな。結界を張ったほうが早いか?文字魔法による結界が一番確実
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