誓う蛇
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わしいと思うこともあるが、それが織斑先生を口説くヒントになるかもしれない。まずは、周りに合わせることから始めてみよう。出来る限りフォローはする』」
「『分かった』」
うむ、やはり根は素直な子供のままだな。これぐらいなら十分矯正可能だ。簪と協力して一人前のレディに育ててみせよう。
「それでは実習に移る。まずは専用機持ちを班長としてグループを分ける。織斑、オルコット、匙、凰、ボーデヴィッヒの5名は各生徒の補助を行え」
織斑先生がそう言うと同時にほとんどの生徒がオレに駆け寄ってくる。
「「「「匙君、手取り足取り教えて」」」」
「まあ全員の面倒を見ようと思えば見れるけど、織斑先生が呆れた顔をしてるから出席番号順に分かれたほうがいいな。出席番号の1番が織斑、2番がオルコット、3番がオレ、4番が凰、5番がボーデヴィッヒであとは順繰りだな」
さっさとメンバーを分けて実習に移る。練習機はラファールが2機に打鉄が3機か。とりあえずはラファールだな。あれは使い潰すほど乗り回したからな。待機状態でカートに乗っているラファールを押して一番遠い場所まで移動する。それからボーデヴィッヒさんの班を呼び寄せる。
「彼女なんだが、軍人でな。こういう学園生活に不慣れなところがある。加減なんかが分からないといったところだな。だから、手本を見せるためにちょっとだけ協力してもらいたいんだが、構わないか?」
そうオレの所とボーデヴィッヒさんの所の班員達に尋ねると快諾してくれた。
「さて、それじゃあ始めようか。起動と歩行を行っていくんだが、とりあえず一言。ケガだけには注意しような。それじゃあ、出席番号順でいいか」
「井川佳恵だよ。よろしくね」
「ああ、よろしく。それじゃあ、まずは搭乗しようか。腰のアシスト部分に足を乗せて、そのまま腕部分に手をかける。それからコクピット部分に搭乗だ」
井川さんがラファールに搭乗し、起動させるのを確認する。
「まずはゆっくり立ち上がろう。倒れそうになれば支えるから怖がらなくていい」
ゆっくりと立ち上がったところでオレも足の部分だけを展開して宙に浮かび、目の高さを合わせる。
「それじゃあ次は歩行だ。いつもと目の高さが違うし、反応も若干鈍いと違和感を感じるはずだ。まずは一歩、踏み出してみよう」
井川さんが一歩踏み出し、違和感に首をかしげる。
「違和感を感じたみたいだな。それに注意しながらもう少し歩いてみよう」
隣を飛びながら、倒れそうになるときは支えてやり、ある程度歩かせてから元の位置に戻らせる。
「よし、それじゃあ次の子に交代しよう。最初のように屈んだ状態で降りようか。ラファールは重心が後ろにあるから気をつけよう」
そう言ったのだが、予
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