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艦隊これくしょん【幻の特務艦】
第二十一話 新生第五航空戦隊
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まくった。
「こ、こ、今度は大丈夫よ!絶対大丈夫!大丈夫大丈夫大丈夫なんだってば!!!」
「へ〜。そうなの?大丈夫なのかなぁ。あたしも食べたけれど、次の日に出撃できなくなったクチだからね〜。」
「はいはい。鈴谷さんもそれくらいにして。話を元に戻すわよ。」
鳳翔が手を叩いた。
「でも、そこまで補給が持つんでしょうか?とても補給なしで行ける距離ではないですよね。」
長良が疑問を口にのぼせた。
「南西諸島から南には我が国はもちろんの事、いまだ各国も立ち入りできないほどに深海棲艦によって海域が制圧されています。つまり制海権は完全にあちらにあります。したがって補給艦隊も多く点在しているでしょうから、補給してもらいながら目的地を目指すことは可能でしょう。」
「なるほど。」
ですが、と鳳翔は言葉をつづけた。
「敵残存艦隊の戦力が大きいと、南西諸島を再攻略し、ヤマトの海上輸送路を封じ込めてしまうこともあり得ないことではありません。」
「そうか、その危険も―。」
「だから軍令部や提督は――。」
「また奪還されたら厄介だしね〜。」
艦娘たちがざわめいた。もう一度鳳翔は皆の注意を自分に向けさせた。
「したがってこの作戦は敵を南西諸島攻略に向かわせる余裕を与えない程度の打撃を与え、かつ敵艦隊をヤマト海域から遠ざけることを第一の目的とします。殲滅は二の次です。」
各艦娘はうなずいた。
「ですが、急がないと敵艦隊を捕捉できません。既に基地航空隊が敵艦隊と接触、これを上空から監視して逐次報告を行っています。」
「わかったわ。それで、出撃艦隊は?」
伊勢が質問した。
「二個艦隊を出撃させます。以下敬称を略させていただきますが、第一艦隊は旗艦妙高、足柄、鈴谷、熊野、不知火、綾波 第二艦隊は伊勢、日向、利根、筑摩、由良、雪風、天津風、そして瑞鶴と翔鶴。」
第五航空戦隊の二人はうなずいた。
「第一艦隊が敵を足止めし、その間に主力艦隊と艦載機による波状攻撃で敵を確実に仕留めます。」
鳳翔は皆を見まわした。
「この戦いは時間との戦いです。ですが、焦らず急がず、確実に作戦を遂行してください。敵を撃滅する必要はありません。敵の残存艦隊の戦力を削いで、少しでも南西諸島への脅威を抑えることがこの作戦の目的です。」
何か質問はありますか、と鳳翔が皆を見まわした時だ。
「た、たっ、大変です〜〜〜!!!」
ドアが吹き飛ぶような音を立てて開き、プリンツ・オイゲンが飛び込んできた。
「おいおい、どうした?そんなに慌てて。会議中じゃぞ。」
「あ、ごめんなさい。でも、大変なんです!!哨戒行動中の偵察機から緊急無電が!!」
「緊急無電?」
鳳翔の顔つきが引き締まる。
「は、はい。横須賀鎮守府からこちらに回航されている最新鋭艦娘とその護衛艦が深海棲艦艦隊に発見さ
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