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Eipic10-C機械仕掛けの少女〜Devilish Trap〜
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Sショックブレイカー――

フェイトちゃんが追撃をしようとした瞬間、3人が近づいて行ったビルが突然崩落。さらに地面も大きく陥没して、周囲の建物がアリジゴクに呑まれるアリのように崩壊してく。そして「フェイトちゃん!!」もブワッと上がってきた砂塵に呑まれた。

『大丈夫! 巻き込まれてないよ!』

砂塵の中からフェイトちゃんが飛び出して来てくれたから本当にホッとした。地面が大きく陥没したことで連鎖的に崩壊したビルは3棟。問題はそれだけじゃなくて、「これは逃げられたよね・・・」3人の姿を完全に見失っちゃった。

「ロングアーチ。あの3人の反応はどう?」

『ごめんなさい。完全にロストしました・・・』

「そう。・・・地下の方は?」

『ケースは奪われましたけど、中身のレリックは無事に回収できました。ですが行方不明のもう1人の子供は依然保護できていません。生命反応が途絶えているのが気掛かりですが、シャルさんの部隊が捜索に当たってくれるそうです』

フェイトちゃんにそう答えたシャーリーなんだけど、生命反応が途絶えたっていうのが確かに不安だ。

『こちらロングアーチ00、はやてや。スターズ、ライトニング、そしてギンガ、ホンマにご苦労様やった。六課隊員は合流後、一度隊舎に帰還してな。そんで、アリサちゃん、シャルちゃん、ルミナ、トリシュ、クラリス。今回はホンマにおおきにな。みんなが手伝ってくれたから、まぁ被害は小さないけど乗り越えることは出来た。とても感謝してる』

『感謝なんて無用よ、あたしは仕事としてやったわけだし』

『ロート・ヴィンデとして、親友として当たり前のことだしね』

『そうそう。友達が困っていたら助ける。これ常識』

『恋敵以上にとても大切なお友達ですよ、はやて』

『お腹空いた』

こうして廃棄都市区画と海上でのプライソン一派との戦闘は幕を閉じた。

・―・―・―・―・

時空管理局本局、その技術部区画。その廊下を数人の武装隊員と捜査官が列を作って歩いている。彼らが向かっているのは第零技術部。次元世界屈指の頭脳を有するジェイル・スカリエッティを主とする部署だ。捜査官の1人がドアの側のインターホンを押した。

『はい』

「・・・ドゥーエ」

『どちら様?』

通信に出たドゥーエに応えたのは「・・・特別技能捜査課、ナジェージダ三等空佐だ」特捜課の課長補佐を務めるナジェージダ・セイジだった。赤い髪はボブカット、澄んだ翠色の瞳は今、どこか悔しげに揺れている。

『ナージェ? 待って。今、開けるわ』

スライドドアが開き、ドゥーエとナジェージダが顔を合わせることになった。ドゥーエはナジェージダの背後に控えていた他の捜査官や武装隊員に気付いて目を丸くして、「どういうこと・・
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