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ら、構えろ。団体のご到着だ」

召喚魔法によってこの場に現れたのは「ガジェットV型・・・!」でした。4車線いっぱいに30機の大行列。クイント准陸尉たちではないのは幸いですね。

「リインとエリオとキャロはケースを最優先で守れ。スバルとティアナとギンガは、あたしと一緒に迎撃だ!」

「「「はいっ!」」」

ヴィータちゃんとスバルとギンガが突撃を仕掛けて、ティアナはクロスファイアによる援護弾幕射撃。最早V型でも一方的に破壊されて行くだけのガラクタです。ですから「エリオ、キャロ。周囲警戒です」リインはこの状況を怪しく思ったです。

「「はい!」」

ガジェットでヴィータちゃん達を引き離したところでリヴィアの瞬間移動でケースを奪還。有り得る話ですからね。そう考えて警戒しつつ、ヴィータちゃん達の暴れっぷりを見守っていると、「キュクルー!」フリードが空を見上げながら一鳴き。キャロが倣って空を見上げると、「・・・え、なに?」ポツリと漏らしたです。

「なんです・・・って、え、何か光ったです?」

リインも空を仰ぎ見て、何かがキラン☆と光ったのが見えました。目を凝らして見ますと、何かがこっちに向かって降下して来るようにも見えます。だとしたら「襲撃・・・!」ということになりますね。やっぱり二段構えのケース奪還だったわけですね。

「エリオ、キャロ! ケースをしっかり持っててください!」

――フリジットダガー――

射撃魔法のダガーを15基と展開。発射するタイミングを見計らってるところにさらに、「リヴィー!」エリオから切羽詰まった声が。そっちに目をやると、リヴィー(おそらくリヴィア・アルピーノですね)が佇んでたです。ケースを抱きかかえるキャロを庇うようにエリオがリヴィアと対峙するです。

「ケース。取り戻しに来た」

「たった1人で・・・かい?」

「質問の意味が解らない」

「っ!・・・僕たちを相手に、君がたった1人で――」

「ふふ♪ わたし1人で十分だし」

エリオに対してリヴィアがそう答えるんですけど・・・。これは完全に見下されてるですね。って、そっちばかりにも気を取られてるわけにはいかないです。奪還犯はもう1人、空からも来てるです。ただ、リヴィアが瞬間移動せずに姿を見せたのが引っ掛かるですね。やはり実力差だけで奪えるとでも思ってる証拠でしょうか・・・。

「ん? 人じゃない・・・です?」

リヴィアに警戒しながらも空を見上げて、ようやく空から急降下して来ているのが人ではなく「ハンマー・・・!?」だということに気付きました。ヴィータちゃんのギガントフォルムにした“グラーフアイゼン”のヘッド部分と同じくらいの大きさで、柄は2m近いでしょうか。そんなハンマー単体が勢いよく落ちてきたです。


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