暁 〜小説投稿サイト〜
STARDUST唐eLAMEHAZE
第二部 WONDERING DESTINY
CHAPTER#20
DARK BLUE MOON? 〜Breathless Night Extreme〜
[3/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
唇に、冷酷な微笑が浮かぶ。
 ソレを受けグリモアを透して炎気を送り込みながらも、
裡では存在の力をより強力に収斂(しゅうれん)させ焔儀を粉微塵に消し飛ばすと同時に
その術者をも焼き尽くす為の終撃を密かに()める。
「――ッ!」
 その潰滅寸前の焔儀を前に、
美女の力の流れに変化が生じたコトを感じ取ったシャナは、
すかさず己の裡で 『既に練り上げていた力』 を両手に集束させた。
「――ッッ!!」 
 ソレと同時に、両腕の皮膚が制服と共に裂け鮮血が舞い散るが
少女は苦痛の色も僅かに、体勢は微塵も崩さない。
 彼女の躰を支えるのは不屈の精神力、そして背後から確かに感じる視線。
 その存在が、少女に限界を超える力を、魂の叫号と共に湧き立たせた。
(私の “男” が視てるのよ……ッ! 私にカッコつけさせてよ……!
みっともない所なんて……絶対視せられないのよ……ッ!)
 美女か、或いは己か、少女は瞳に宿る黄金の光と共に咲き乱れる血華の許、
“もう一つの” 焔儀発動の体勢に入る。
 左手に無数の紋章と紋字を鏤める小型の自在式法陣。
 右手に極限まで炎気を集束させ “閃熱” と化した灼紅の凝塊。
 ソレを光の矢を(つが)えるように左を前へ、右を引き絞るように正拳へと握る。
(やれ……想いっきりブチかませ……シャナ……)
 両腕を朱に染めた、無惨ながらも美しきソノ姿を、
己がコトのように凝視する無頼の貴公子。
「ハアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!」
 その彼の心中に呼応するかのように、湧き熾る灼熱の喊声。
(オレはおまえを……見護って……いるぜ……)
 遠く離れていても近くに感じている存在を背に、
『スタンド使い』 と “フレイムヘイズ” の精神(こころ)は、
今再び一つと成る。
 その互いの双眸に宿る黄金の光で、 『運命』 さえも(つらぬ) くように!
 そして背後に在る最愛の存在と共に、同時に拳を撃ち出して炸裂する新生の流式名。
 左手で創り出した自在式法陣に、右手に宿らせた閃熱の凝塊を叩き込み
その威力を増幅させて射出する強大焔儀。
 星焔融合。彗星の灼烈。
 天壌の流式(ムーヴ)
焔 劾 星 吼 煉 灼 翔(プロミネンス・ヴァースト・インフェルノ)ッッッッッ!!!!!』
流式者名−空条 シャナ
破壊力−A++ スピード−A++ 射程距離−B(最大50メートル)
持続力−B 精密動作性−D 成長性−AA


 音速で撃ち出された正拳の先から、それ以上の速度で閃光のように疾走(はし)る灼熱の星吼。
「――ッッ!?」
 死に体と想っていた者の、突如の造反に美女は炎気を放出しながらも双眸を見開く。
 想像だにしえない、そし
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ