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恋姫†袁紹♂伝
第47話
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だ。
 未使用時は広げて小さく畳む事ができる為。投石機を兵で取り囲むことにより隠蔽に成功した。
 
 これこそ魏軍が今回の戦にあたり、必殺の矛として用意したものだ。
 陽軍が橋から戦力を送り込めば込むほど、その被害は甚大なものになる。
 空から降ってくる巨石に、一般兵達の士気もガタ落ちするだろう。

 そして陽軍の出血をさらに広げようと、工作部隊にさらなる投石の合図を送る郭嘉だったが――

「急報! 陽軍が船での渡河を開始しました!」

「ふむ、いったい何隻―――ッッ!?」

 今度は魏軍全体が目を見開いた。

 陽軍の小型船だ。それが数千隻、大河を埋め尽くすかの如く此方を目指している!

「小型とは言え、この数を用意するにはかなりの時を要するはず。
 陽軍は、この地での戦を予測していた!?」

「まさか彼が、短期決戦を選択するとはね……」

 華琳が目を細め、陽軍の大船団を静かに見据える。
 この陽軍の攻勢が、魏軍の用意した盤面にどう影響するか予想しながら。




 持久戦でも圧倒的有利である袁陽が、開戦初日から曹魏に王手を掛けた。









 

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