第十三話 攻略組と中層の差
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のは≪転移結晶≫に似た、それよりも少し大きい結晶だった。あれは一体?
アーサー「これは依頼人の方が全財産をはたいて購入した≪回廊結晶(コリドークリスタル)≫。 これには『黒鉄宮』の監獄エリアが出口に設定されている。 お前らにはこれで牢獄まで飛んで貰う。」
アーサーさんは説明しながら全員を睨みつけていく。 ロザリアさんは睨まれると武器を構えた。
ロザリア「なら、あんたの持つその結晶だけでも奪えば!」
彼女がそう言うと他の人達も武器をもう一度構えた。
アーサー「あぁ、それともう一つ言い忘れてた。 テメェ等もう捕まえてるから。 なぁ、シンタロー。」
そう言った途端、相手全員が動きを止めた。
「な、何だコレ。 体が動かねぇ。」
「これは、糸?」
シンタロー「その通りだ。」
「え、『円卓の軍師』。」
シンタロー「その糸の耐久値だとお前らが糸を自力で切るまで、そうだな。 大体四時間はかかるんじゃ無いか?」
アーサー「コリドーオープン。 よーし、シンタロー放り込め。」
新しく現れたシンタローさんがかなり勢いを付けて放り込んだ。
七人全員が入ると、光は消えた。
35層『ミーシェ』の街に戻ってきた私と二人は、今は宿屋の部屋にいます。
シンタローさんはあの後すぐに帰りました。
?
キリト「すまない、シリカ。 囮のような事をさせちゃって。」
シリカ「ううん。 二人は私の事を守ってくれたからら大丈夫です。」
本当なら私の側にいなくても良かったのに、二人は私の側にいて守ってくれた。
それが嬉しくて堪らなかった。だから、だからこそ
シリカ「やっぱり、行っちゃうんですね。」
キリト「あぁ、前線から離れちゃったから。 早く戻って協力しないと。」
二人は最前線に戻ってしまう。別れが辛くて、一緒に行きたいと思う。 だけど私じゃ。
シリカ「すごいね、攻略組なんて。 私なんかじゃ、何年掛かってもなれないです。」
アーサー「そんな事無い。 強い意思を持って努力を重ねれば誰でもなれる。 個人差はあるけど。 前例知ってるし。」
シリカ「そっか、そうですよね。」
キリト「さて、じゃあ、ピナを生き返らせよう。」
シリカ「はい!」
ピナ、生き返ったら一杯話してあげるね。
私の一日だけの大冒険。
〜side out〜
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